1:朝一から閉店までφ ★:2025/12/07(日) 18:17:40.74 ID:8pGnYzCB.net 山中将司[プロダクトデザイナー] Dec 5, 2025, 9:00 PM 17,148 小さくて、軽くて、狭い路地でもグングン進んでいける。フィアット・500は、そんな車だった。 戦後イタリアの混乱を抜け出すように1957年に誕生し、安価で実用的な国民車として街を埋め尽くした。あの丸いフォルム、チープで愛嬌のある音、手の内に収まるサイズ感は、多くの人の日常を動かし、文化そのものになった。 そして500は、ルパン三世の愛車として世界に広く刻まれた。華奢なのに機敏で、追手を軽やかに振り切る黄色いチンク。 その500が18年ぶりのフルモデルチェンジを果たした。しかし目の前に現れた新型500は、私たちが知っている「ルパンの車」とは別の姿をしている。重く、大きくなり、安くもない。しかもEVとして開発したはずが、販売失速で急きょハイブリッドへと戻り、ついにはEV専用ボディに内燃機関を押し込むという前代未聞の進化を遂げた。 なぜこうなったのか。現代の規制と電動化の構造の中では、かつてのような「安くて小さい国民車」が成立しなくなったからだ。 EV専用500は「都市の道具」になれなかった…