盛り土だけではない…「チェジュ航空事故の原因、多角的な分析が必要」(中央日報) 務安(ムアン)空港で発生したチェジュ航空旅客機事故の原因をめぐる議論が、空港の方位角施設、いわゆる「ローカライザーの盛り土」問題に集中している。しかし、バードストライク(鳥類衝突)や復行(予定していた着陸を行わず高度を上げて再び飛行すること)・再接近などの運航過程、航空機の機体欠陥および整備、管制対応、空港施設など複数の要因が重なった事故であるため、全過程を総合的に分析する必要があるとの指摘も出ている。 監査院は10日、「航空安全脆弱分野の管理実態」に関する監査結果を発表し、務安空港など一部の空港のローカライザー基礎構造物が、国際基準の趣旨とは異なりコンクリート構造物や盛り土の形で設置され運用されていると明らかにした。 (中略) ただし、事故原因を盛り土だけで断定するのは時期尚早だとの指摘が出ている。国土交通部と航空鉄道事故調査委員会の調査範囲には、バードストライクの経緯と予防活動、操縦士の非常手順の実施、管制対応、航空機の機体欠陥および整備、方位角施設の設置基準を満たしていたかどうかなどが含まれている。 (引用ここまで) 一昨年の年末に起きた、務安国際空港での済州航空機爆発炎上事故。 乗員・乗客181名中、179名が亡くなっています。 また、助かった乗員2名も重傷を負いました。 動画には衝突時の映像が含まれています。 んで、1年2ヶ月ほどが経過した中で「事故原因はローカライザーをコンクリート壁で強化したことだけではない」とする言論が出てきている……と。 まあ、言わんとすることは分からないでもないですけどね。 事故の経緯はこんな感じです。 ・そもそも韓国の空港ではバードストライク対策が不十分だった。 ・特に務安国際空港周辺では渡り鳥が多数いた。 ・事故機はバードストライクで片方のエンジンが出力を失った。 ・機長は焦って逆側のエンジンのスイッチを切った。 ・事故機は全動力を失ってしまった。バッテリーは未搭載機種だった。 ・フラップを下ろすことも、リバーサーの作動もできなくなった。 ・やむなく、ゴーアラウンド後に通常時とは逆側から着陸を試みた。 ・胴体着陸はうまくいったものの、滑走路端に盛り土があり衝突。 ・衝撃で爆発炎上。 いくつもの事故原因があり、それらが複合したためにあの衝撃的な事故になった……としたいのでしょうけども。 ……どうなんでしょうね。 事故原因の軽重にポイントをつけていくとしたら── ・空港のバードストライク対策 15点 ・バードストライクの発生 3点 ・機長の操作ミス 30点 ・ローカライザーをコンクリートで補強していた 5億点 ……くらいに感じるけどなぁ。 航空機のアクシデントは起こるもの、その際のミスも起こるものと想定されていて「それでもなんとか乗員・乗客を無事に帰す」ためのフェイルセーフが設置されているのです。 済州航空機の場合もどう見ても胴体着陸まではそれなりにうまくいっていたのに、最後のコンクリート壁でなにもかもが瓦解したってだけに見えます。 サンフランシスコ国際空港でのアシアナ機事故の際も「韓国人機長は優秀だ」とか「(儒教の問題でサングラス着用を機長に言い出せなかったとした)事故調査委は人種差別的だ」とか言ってて事故原因を正確に把握できていないなんて言い続けてましたけども。 最終報告書には「オートパイロットに頼り過ぎていた人為的ミス」と記載されました。 なんとかして自分たちの責任を軽くしたいって部分がいつものように働いている感触がありますね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国国会で「間違った判決は裁判官に懲役10年」「実質4審制」「最高裁判官を倍増」と憲法違反&司法権侵害の立法連発……なぜ? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…