
1: 匿名 2026/01/13(火) 15:41:02 クマ出没の原因はドングリ不作ではない? 捕獲個体の栄養状態は良好と判明 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブサ ジャパン)forbesjapan.com クマは冬眠に備えて、秋に大量のドングリを食べる。 だからドングリが不作の年は、食べ物を探しに山から人里に下りてくるというのが定説になっているが、どうも違うらしいことが最新の研究で判明した。 東京農工大学、島根県中山間地域研究センター、ノルウェーのNord大学、国立環境研究所からなる国際研究グループは、島根県に生息するツキノワグマの脂肪量に関する調査を行っている。 クマがいつ何を食べ、どのように脂肪を蓄えて、どのように代謝しているのかを詳しく調べると、1年間のクマの栄養状態がわかる。 秋になるとクマは冬眠に備えてブナ科の木の実、つまりドングリを大量に食べる。 そのときに食べるドングリは、1年間に摂取するエネルギー量の7〜8割に相当するという。 クマにとってドングリがいかに重要な食料であるかがわかる。 蓄えた脂肪は冬眠中の絶食状態で多くが代謝されるが、春から夏にかけてクマが好む食料が少なくなる時期にも代謝が続き、夏にはエネルギー収支がマイナスになることもあるという。 そのため、ドングリが不作だと十分に脂肪を蓄積できず、その影響は夏まで大きく響く。 そこで背に腹は代えられず、たくさんのクマが食べ物を求めて人里に下りてくる……、とされていた。 しかし今回の調査で、クマは冬眠中に代謝しやすい皮下脂肪を使い、春から夏にかけては内臓脂肪、それが尽きると骨髄脂肪を代謝するという、3種類の脂肪をうまく使い分けて自らの栄養状態をコントロールしていることがわかった。 さらに、ドングリが不作の年に街に現れ「有害捕獲」されたクマを調べたところ、どのクマも十分な脂肪蓄積量があり、栄養状態は良好だった。 つまり、栄養状態の悪化が山から下りるというクマの行動変容をもたらしたのではないことが示唆されたわけだ。 研究グループは、そのことが「集落内に放置された未収穫のカキやクリの果実などの、目の前の魅力的な誘引物の存在が出没を引き起こすことを示しています」と話す。 たとえドングリが不作の年に山に大量のドングリを蒔いたとしても、簡単に手に入るおいしい食べ物が街にあることを知ってしまったクマたちには、もはや効き目はないということだ。 むしろクマの数を増やすだけになりかねない。 やっぱり原因は人間の側にあった。 クマを呼び寄せる要因を取り除く。 クマの侵入経路を遮断する。 さらにクマの生活域と人間の居住地の間に緩衝地域を設ける「ゾーニング管理」といった複数の対策を組み合わせて、「人間とクマとの緊張関係を再構築」することが重要だと研究グループは訴えている。…