
【コラム】幹細胞の韓・日格差(中央日報) 2006年、京都大学の山中伸弥教授が、成熟した体細胞を初期状態へ戻す誘導多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功したとき、世界の科学界は大きな衝撃を受けた。成人の皮膚細胞のようにすでに役割が決まっている細胞を、遺伝子操作によって未分化な細胞へと戻したのだ。 (中略) それから20年、日本は基礎研究の成果を実際の治療へと結びつける「実用化段階」に世界で初めて入った。日本の厚生労働省は最近、iPS細胞を活用した重症心不全や進行性パーキンソン病の治療薬などの再生医療製品2種の製造・販売を承認した。一定期間、安全性と有効性を検証する条件付き承認だ。日本はこれを足がかりに、糖尿病や失明治療などへと適用範囲を急速に広げていく計画だ。 韓国の状況は対照的だ。これまで幹細胞治療に対する規制が厳しく、患者の中には1億ウォン(約1060万円)をかけて日本へ治療を受けに行く、いわゆる「幹細胞亡命」と呼ばれるケースまで出ている。毎年1万人前後の患者が海外へ渡っている。これは規制に阻まれた韓国の再生医療の現実を示している。 遅ればせながら韓国も昨年2月、「先端再生バイオ法」の改正を通じて、希少・難治疾患患者の治療アクセスを拡大した。規制が緩和される中、韓国企業もiPS細胞ベースの治療薬開発に乗り出している。日本がすでに高難度治療薬の商用化段階に入ったのと比べると、韓国はようやく制度内での治療の道が開かれ、歩み始めた段階だ。 (引用ここまで) 日本でいくつかiPS細胞ベースの治療が実現しようとしています。 ひとつは心筋細胞を「心筋シート」にして心臓に貼り、心不全から回復させるというもの。 なんでも数時間でペーパー部分に血管が形成されるとの話です。 もうひとつはパーキンソン病の治療。こちらは神経細胞を作って、脳に移植するというもの。 増殖させるノウハウが重要っぽいですかね。 iPS細胞は既存薬が効くか否かの判定なんかにも使われています。 既存薬が意外な疾患に効果があったりするのですが、人体実験する代わりにiPS細胞で試すってパターンですね。 で、再生治療に二の足を踏んでいた韓国当局がようやく規制緩和の方向に向かいだした、とのニュース。 なぜ韓国では再生治療が御法度だったかというと、いまから遡ること22年ほど前のこと。 「韓国の英雄!」 「韓国初のノーベル賞受賞者(予定)!!」 「世界がうらやむES細胞大国!!!」 「韓国幹細胞バンクを訪れるために世界から患者が殺到するだろう!!!!」 なんてニュースが世界を駆け巡ったことがあったのです。 ソウル大学獣医学部のファン・ウソク教授は「それぞれの患者にカスタマイズされた遺伝子治療を可能とした」と発表して、韓国を熱狂させたのですね。 こんな切手が発行されたほどでした。 「車椅子生活を送っていた人が歩けるようになる!」ってやってたのですね。 あと、朝鮮日報はこんな一コマ漫画を掲載したことがあります。 テレビ:トップニュース 黄禹錫教授が14日ごろ研究論文発表 ・狂牛病にかからない牛 ・無菌ミニブタ ・ES細胞の常用化 (ノーベル審査委員会) 「あの日、ノーベル賞をあげちゃいましょう!」 熱狂具合が分かってもらえるのではないでしょうか。 まあ、「犬のクローンを作れた」ってことを除くと全部嘘だったのですけども。 ES細胞が作れたのは本当にたまたまで、再現することは本人にもできなかった。 もちろん、世界中の研究者にもできなかった。 論文に書かれていることが再現できないのであれば、基本的にそれは不正でしかないのですね。 この不正研究が暴かれたことで韓国人はこれまで見たことがないくらいに意気消沈して、しおしおになったのでした。 で、結果として韓国国内では「再生医療なんてものはない」「そんなものはなかった!」ってなってしまい、まともに研究することもできなくなったのですね。 そんなこんなで、再生医療自体がなにもなくなってしまったのです。 面白いですね。 とりあえず思い出としても、そしてメモ書きとしても必要だったので書いてみました。 いや、あれは面白かったな。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国国会で「間違った判決は裁判官に懲役10年」「実質4審制」「最高裁判官を倍増」と憲法違反&司法権侵害の立法連発……なぜ? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…