観光名所から厄介者へ···竹辺スカイレールに何が起きたのか?(KBS・朝鮮語) 慶尚北道蔚珍の竹辺港の近くには、海の上を走るモノレールがあります。 竹辺港から後亭海水浴場までの長さ2.4kmの「竹辺海岸スカイレール」です。 蔚珍郡で220億ウォンあまりをかけて作られ、1年に多くは42万人が訪れたほど地域の名物です。 ところがこのスカイレール、今は止まったまま運行していません。 代わりに蔚珍郡と委託運営業者の間では訴訟戦が続いていますが。 観光名所だったスカイレールには何が起こっているのでしょうか? 竹辺スカイレールは開場当時から問題が生じました。 2021年7月2日に竣工式を行いましたが、実際の稼動は8月2日に始まりました。 竣工を前に行った安全検査で不適合判定を受け、施設の改修に入ったからです。 紆余曲折の末に運行を始めましたが、これもまた中途半端に終わりました。 当初、スカイレールの運行区間は竹辺港-ハート海辺-烽燧港-厚井海水浴場をつなぐコース。しかし、訪問客が多く、一部の基盤施設が不備だという理由で蔚珍郡と運営業者は全区間の半分程度だけを運行します。 改装から5年目、これまで全区間を運行したことは一度もありません。 運行中止も相次ぎました。 2023年4月、線路に火災が発生し、観光客が避難する騒ぎとなり、12日間運行が中断されました。 その翌年の2024年1月にも車から火が出て、6日間運行を止めました。 2025年には定期安全検査で不適合判定を受け、2ヶ月間も休業に入り、今年も定期安全検査で不適合判定を受け、無期限休業中です。 近くの刺身屋の従業員「竹辺と言えばモノレールのために来るのですが、モノレールがないと観光客を迎えることができないんです。 売り上げにも大きな支障があります」 無期限休業に入り、直接的な被害を受けるのは近隣の商人たちです。 取材陣が訪れた近くの刺身店も翌日、団体客が予約されていたのですが、スカイレールが閉まっていたという理由で予約がキャンセルになったということです。 火災と安全検査の不適合が相次いだ竹辺スカイレール。 運営会社で開場当時から2年間メンテナンス管理担当として働いたという元社員に会いました。 この職員はレールが海の上を通って部品の腐食に脆弱なのに、業者の安全管理は不十分だったと言います。 レールに流れる電気をどれだけよく遮断しているかを示す絶縁抵抗が基準値より低い状態だったということです。 絶縁抵抗の基準値は1メガオームですが、自分が勤務していた当時は1/300にも満たない0.003メガオーム水準だったと言います。 絶縁抵抗が低いと漏電の危険性が高く、結局これは火災の可能性も高くなります。 (中略) しかし、運営業者を巡る議論はこれだけではありません。 竹辺スカイレールが大成功を収め、運営会社も年間34億ウォンもの売上を上げたのですが。 ところが運営業者はメンテナンス名目でまた別の業者と契約を結び、月1億4千万ウォン、年間売上の半分に近い16億ウォンほどを支給します。 調べてみると、このメンテナンス会社、運営会社の代表A氏が所有しているもう一つの会社でした。 (引用ここまで) 韓国では観光の目玉としてモノレールが挙げられます。 ……ん? なにも変なことは言ってませんよ。 韓国ではモノレール設置が観光の目玉になるのです。 実際、24年の時点で65ヵ所に設置されています。 その多くが交通機関というよりは、観光用のそれとして運用されているのですね。 で、そのうち15ヵ所で運休中。 この記事で扱われている竹辺スカイレールも同様で、観光用に設置されています。 4人乗りのゴンドラっぽいものが60台ほど運行されていました。 こんな感じで運行されていたそうですよ。かつては。 で、幾度にも渡る「安全検査不合格」やら「火事」やらで運行停止中。 韓国の公営放送局であるKBSがその背景を調べたら、いつもの韓国らしい状況がいくつも浮かび上がってきたよとのニュースとなったのが冒頭記事。 映像もあるのでピックアップしておきましょうか。 1分くらいに出てくるお父さんは「孫を乗せてあげたかったので運行中止だったのは残念だ」って話してます。 本当に「モノレールが観光資源」なのが分かりますね。 ……そりゃ日本に観光に来るわな。 で、これまでの運行停止の歴史が── 21年 竣工安全検査不合格 23年 線路火災 24年 車両火災 25年 定期安全検査不合格 26年 定期安全検査不合格 2年連続の定期安全検査不合格で運行再開予定立たず。 レールの絶縁抵抗は安全基準の1/300。 メンテナンス業者は運営企業代表の所有企業。 その運営企業代表は議員に賄賂と接待をしたとの疑惑。 ……韓国よくばりセットかな。 ま、韓国社会ってこんな感じですわ。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…