
1: muffin ★ /w9zA9z29 2026-05-24 23:05:12 5/24(日) 19:05 言わずと知れたスタジオジブリの名監督、宮崎駿氏は「声優嫌い」と、巷ではよく言われています。実際、そう思われても仕方がありません。彼が手がけたアニメ映画には、主演や重要な役どころに、いわゆる「プロの声優」以外(俳優ではない人含む)がキャスティングされることがあまりにも多いからです。 極め付けは、公開当時は「引退作」と言っていた『風立ちぬ』(2013年)でしょう。自身の集大成とも言える本作の主演に、後輩のアニメーション監督・庵野秀明氏を抜擢しました。いま振り返ってみても、改めて驚愕のキャスティングです。 とはいえ、実際のところ宮崎監督は、はっきりと「声優嫌い」を公言しているのでしょうか。結論から言えば、当然ながら明言してはいません。ただ、この独特のキャスティングの理由に関しては、たびたび言及しています。 とりわけ『ジブリの教科書3 となりのトトロ』(文春文庫)にも収録されている、糸井重里氏との対談での発言が、最も示唆的と言えるでしょう。 この対談において、宮崎監督は『となりのトトロ』のお父さん「草壁タツオ」役に、糸井氏をキャスティングした理由について「ぞんざいなところがいい」と語り、プロの声優の演技に関して以下のように述べています。 「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。存在感のなさみたいなところにね。特に女の子の声なんかみんな、『わたし、かわいいでしょ』みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ」 「存在感のなさ」とは、記号的な演技とも言えるかもしれません。その観点で見れば、プロではない糸井氏が演じた「お父さん」は抑揚こそ欠いていますが、味わい深い演技であったことはたしかです。 では、「サツキ」を演じた日�烽フり子さん、「メイ」を演じた坂本千夏さんの演技は、どう思っていたのでしょうか。ふたりとも日本を代表する声優です。宮崎監督は同対談で、 「サツキの役もメイの役も声がよかったです。不自然な感じがしなかった」 と、ちゃんと高く評価していました。彼の感覚で「不自然ではない」かどうかが、キャスティング基準であることが、ここからも分かります。 そして前述の通り、『風立ちぬ』(2013年)では庵野氏の起用にたどり着きました。「声優」どころか「俳優」でもない、演技の素人を主演に抜擢したのです。 「声優が嫌い」どうこうではなく、たとえ棒読みであろうが、演技のプロの「器用さ」が醸す不自然さを避ける、これが宮崎監督流の演出でした。 さて、現状の引退作である『君たちはどう生きるか』(2023年)の、主要キャストを見てみましょう 続きはソースをご覧ください…