
1: ななしさん@発達中 2025/09/14(日) 13:21:36.86 BE:595582602-2BP(5555)ID:8oq0L9gt0 ADHDの脳は実際に普通の人とは構造が異なっていた - ナゾロジー 測定のズレを補正する大規模な手法 「ADHDの脳は普通の人とは違うのか」という問いは、長年にわたり科学者たちを悩ませてきました。 これまでADHDの脳構造をめぐる世界中の研究では、「脳に違いがある」と報告されることもあれば、「違いはほとんどない」とされることもあり、結果が分かれていました。そのため、研究者の間でも「ADHDの脳にどんな特徴があるのか」をめぐって長く議論が続いてきました。 ADHDの人の脳に構造的な違いがもしなかった場合、社会では「ADHDは特別な脳の特徴がある病気ではなく、行動や心理、環境の影響によって現れる個性のひとつ」と理解され易くなります。この場合、「本人の努力や親の育て方次第なのではないか」という解釈をする人も出てくるかもしれません。 しかし、もし脳構造に明確な違いがあった場合、ADHDは「脳の発達や生物学的な特性として生まれる体の特徴」だということになります。この場合、ADHDの持つ特性を「やる気の問題」や「甘え」だと解釈することはできなくなります。 (中略)その結果、ADHDの子どもたちの脳には、実際につくりの違いがあることがはっきり示されました。特に大きな違いが見つかったのは、「中側頭回(ちゅうそくとうかい/Middle Temporal Gyrus)」という部分です。この場所は、ものごとに注意を向けたり、情報を整理したり、感情をコントロールしたりする働きを持っています。ADHDの子どもたちでは、この中側頭回の灰白質の体積が少し小さくなっていました。その差は統計モデルでも偶然ではないと確かめられています。同じような傾向は、脳の前の部分である「前頭葉(ぜんとうよう/Frontal Cortex:大脳皮質の前部)」や「側頭葉(そくとうよう/Temporal Cortex:大脳皮質の側部)」にも見られました。これらの領域は、注意や計画、気持ちの切り替えといった、人間らしい思考や行動のコントロールに深く関わっています。ADHDの特徴的な行動や感じ方は、脳の構造の違いと結びついている可能性が高いということが、今回の研究で科学的に裏付けられました。…