[ 1 ] 発案者は食品開発部企画課(当時)の長江無我さん(36)。22年夏、カブトムシ採集に行った際、小学生の頃に見たテレビ番組の記憶がよみがえった。異国の人々が芋虫を食べており「カブトムシの幼虫もおいしいのかも」と思った。 リアルな昆虫形の菓子なら、自分のように虫好きの子どもたちの知的好奇心をくすぐることができるのではないか。そう考えた長江さんは、早速、開発課の竹内亮人さん(38)に相談。竹内さんは「インパクト抜群」と乗ってくれた。 しかし、社内会議で提案すると「食品会社が(商品混入が許されない)天敵である虫を作っていいのか?」と疑問の声が上がった。 それでも販売が始まると、「リアルで面白い」などと話題に。制作過程を配信するユーチューバーも現れた。年間売上額は自社の他の子ども向け菓子に比べて約3倍のヒット商品に。…