韓日外交の「行き詰まり」と高市政権の登場【コラム】(ハンギョレ) 戦後80年間、韓国と日本の両国がそれぞれ推進してきた米国との関係を基軸とする外交安保政策は、「米国を再び偉大に」をスローガンに掲げたドナルド・トランプ政権の登場によって、事実上破綻に至った。両国とも米国という絶対的な覇権国と同盟を結ぶことで安全を保証され、また、この国が提供する自由貿易秩序のもとで、現在の驚くべき繁栄を成し遂げた。この過程で両国の国民が流した血と汗を軽視するつもりはないが、基本的には、この戦略が「温室の中の草花」のごとき蜜を吸う場所だったことを否定することは容易ではない。 (中略) そして、中国に目を向けると、答は事実上ない。日本には「台湾有事は日本有事」という勇ましいことを言う政治家がいるが、このすべての「うわべの言葉」は、米国が西太平洋の覇権を維持するために台湾有事に積極的に介入する場合に通用する話だ。トランプ大統領がほのめかしているように、米国が台湾有事から手を引くことになれば、韓国と日本が独自にできることはそれほど多くない。 この10年ほどの間、日本の保守主流派の間では、真の韓国と日本の協力のためには「歴史を直視しなければならない」と主張する韓国を蔑視する流れが続いてきた。それでも互いに手を握ったのは、韓米日3国協力の枠組みが必要だという「道具的な必要性」のためだった。「極右」高市早苗首相も同様に21日の就任記者会見で、韓国は「重要な隣国」であり「国際社会の様々な課題に対応するためにも必要な『パートナー』」だと述べた。続けて、韓国のり(!)・コスメ・ドラマに言及して「未来指向」を口にしたが、予想通り「歴史を直視する」という話はしなかった。まもなく訪れる「米国なき国際秩序」のもとで両国はより緊密に協力する必要があるにもかかわらず、そこで取り上げた話が韓国のりだというのは…。もどかしさにため息ばかりが出る。 (引用ここまで) 中央日報が「韓日協力は選択ではなく必須だ」とするコラムを上げていました。 それに対して楽韓Webでは「韓国は安保ではアメリカ、経済では中国以外にこれまで仲間をまともに作ろうとしてこなかった」との話をしています。 そして今度はハンギョレが「アメリカの介在しない国際秩序のもとでは日韓はより緊密に協力する必要がある!」とか言い出してて草。 韓国はこれまで孤立主義 ── といえばまだ聞こえもいいですが。 実態としては大国の陰に隠れておいしい蜜だけ吸おうとしてきたのですよね。 日本は東南アジアやオセアニア、さらにはヨーロッパの国々と国防について話しあってきましたし、イギリス、オーストラリア、フィリピンと準同盟といっていいレベルに達しています。 物品役務相互提供協定(ACSA)だけならイギリス、カナダ、フランス、インド、ドイツ、イタリア、フィリピンと締結しています。 もちろん、アメリカともね。 CPTPPについてはもう言うまでもないでしょう。 自由貿易を守るための旗振り役として日本はだいぶ骨を折ってきたわけです。 でも、韓国はそうした努力をしてこなかった。 日米韓での共同演習すら拒絶してきたのですからね。 ユン政権になってからはようやく日米韓での共同訓練、フリーダムエッジが何度か行われました。 イ・ジェミョン政権になったあとの今年9月にもフリーダムエッジが行われましたが、これもユン政権下で合意があったから。 ここで拒絶することはできなかったんだろうなぁ。 で、いまさら「日韓の協力が必要だ!」とか言われても「ああ……間に合ってますね」としか言いようがない。 高市総理だって「あ、韓国ノリは好きですよ」くらいしか答えようがないんですよ。 だってこれまでなんの協力もしてこなかったんですから。 そしておそらくこれからも「協力」のレベルは変わらないでしょうね。 「韓国ノリは好きですよ。コスメも使いますし。あ、ドラマも見ます」で終わりです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…