予算を止めていた行政安全部…国情資院の「二重化」不備による惨事、自ら火を大きくしたのか(ニューシス・朝鮮語) 先月26日、大田国家情報資源管理院(国情資院)火災による未曾有の国家電算網マヒ事態の原因の一つとして情報システム「二重化」の不備が指摘される中で、その背景として「予算」問題が引き続き俎上に載せられている。 特に所管省庁である行政安全部がむしろ関連予算編成に消極的に対応したことが知られ、これを巡る論難も再びふくらむ姿だ。 2日、行安部と国政資源などによると、昨年、国政資源は2025年の予算案に計5559億ウォンを編成した。 これは2024年の予算である5184億ウォンに比べて375億ウォン(7.2%)増加した規模だ。 国政資源は当時の予算案編成と関連して「2023年11月『行政電算網障害』再発防止のために用意した『デジタル行政サービス国民信頼向上対策』履行に重点を置いた」と説明した。 (中略) アクティブ-アクティブ方式のDRは、一方で障害が発生しても他方で直ちにサービスを受け継ぎ、中断なく運営できる体系であり、両センターが同時にリアルタイムでデータをやり取りしながら運営される構造だ。 政府は行政電算網障害以後、地震・火災など各種災難と災害はもちろん障害時にもサービスが中断なしに稼動されるようアクティブ-アクティブ方式の二重化体系を積極的に導入すると明らかにしたが、関連予算はまともには編成されなかったのだ。 問題は所管部署である行安部が自ら関連予算編成を阻んだという点だ。 (引用ここまで) 1日の終わりは国情資院火災関連のニュースで締めましょうか。 今月頭の記事なのですが、ちょっと印象的だったのでピックアップ。 国家公務員用の作業用クラウドストレージであるGドライブにいっさいバックアップがなかった。 あるいは「それほど重要でないデータ」は月末月イチでしかバックアップされる。結果、火災が起きたのが26日なので、9月のデータは26日分焼失。 「それよりは重要なデータ」は週イチで土曜日にバックアップされるのだけども、土曜日にバックアップ作業があるので26日が金曜日だったので21〜26日分のデータは焼失。 行政システムについてもなんらかの障害が起きてもバックアップシステムが起動して切れ目なくサービスが継続できるアクティブ・アクティブ式のものはゼロ。 結果、全部手作業でバックアップからシステムにデータ戻して復旧作業しているっていうね。 もうめちゃくちゃというか。 なにをどうデザインしたらこんなことになるんだよって状況です。 で、その原因が「予算不足でバックアップシステムが構築できない」って行政安全部(日本の総務省に相当)からの指示で、現行のサーバを延命するだけのものになっていたってオチだったっていう。 「予算がないのでバックアップシステムは構築できない」のであれば、デジタル行政自体を取りやめるべきなんですよね。 データ、システムの保全ができていないんですから。 バックアップも含めてシステムなんですよ。 それが「行政システムができました!」「提供スタートします!」でやっちゃうっていうね。 まあ、これも「セウォル号」のひとつです。 事故が起きる前提での設計になっていないし、事故は起きてから考えればいい。 救命ボートとか設置しても無駄だから設置しない。 積載量が違法であっても沈みはしないから大丈夫。 まんま一緒ですね。 「セウォル号は韓国社会の合わせ鏡だから、どこに行っても小さなセウォル号沈没事故は起きる」って事故当時から楽韓さんは言い続けてました。 これからも同じようなことはいくらでも、いつでも起きますよ。 それが韓国なのですから。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…