李在明政権の対米外交、自画自賛がブーメランに【ワシントン特派員コラム】(朝鮮日報) 韓米両国は今年7月、貿易に関して大枠で合意したはずだったが、3カ月が経過した今もこれを明文化できずにいる。そうでなくても同盟の未来が不確実になっているのに「合意文書が必要ないほどうまくいった会談」だという報道官の詭弁(きべん)、「合意には至ったが、米国が言い分を変えた」という政策室長の説明が、不安に油を注いだ。「あらゆる点で合意に至るまで、いかなることも合意したとはいえない」というのが外交の基本中の基本だが、この政府高官たちの口調にはためらいが感じられなかった。一方で国家安保室長による16日のブリーフィングを見ると、トランプ大統領の来韓に関連して「変更の可能性がある」「紹介するにはまだ早い」などと慎重な態度を取り続けている。百パーセント確実ではないことに対して保証書を書いて覆されれば、その責任を取らなければならないからだ。もどかしく見えるが、それが外交で使われる言葉だ。 韓国の交渉団が7月にトランプ大統領と面会した直後、大使館によるブリーフィングでは「至誠天に通ず(真心を持って事に当たれば好結果がもたらされる)」「李在明(イ・ジェミョン)大統領に早く会いたいと言っている」などと自画自賛の言葉が相次いだ。交渉の中核となった長官はラジオに出演し「現代自の会長が、感謝していると述べた」と発言したが、自動車に対する25%という関税爆弾は3カ月たってもそのままだ。関税交渉が難航すればするほど、雰囲気に浮かれた軽々しい言葉や国内向けに発した言葉がブーメランとなって返ってきて、この政権にダメージを与えている。相手国が存在する合意は、それが我々に明らかに有利であったとしても「51対49」ぐらいの感覚で説明するのが正しい。温度を下げ、国民の期待値が高くなり過ぎないよう調節しながら、より戦略的に伝える方法を考えるべきだ。 (引用ここまで) 今日午前にトランプ大統領が日本を発って、韓国の釜山に向かいました。 APEC会場になる慶州にほど近いってことなんでしょうね。 国賓待遇で遇されて、午後には米韓首脳会談が予定されています。 まあ、正直なところ米韓首脳会談は露払いくらいの扱いになってまして。 明日に予定されている米中首脳会談が本命。 さすがに習近平国家主席とトランプ大統領の会談があるんじゃ、「主催国なのに露払い扱い」なのもまあしょうがないところ。 米韓首脳会談でもトランプ関税減免に対する投資案件について話がでるそうですが。 「首脳会談」で話が出る時点で妥結は遠いってところかな。 冒頭記事は「なぜ7月末に妥結した際にいい加減なことを言ってごまかしたのだ」ってものですね。 日本、EUとは妥結時にファクトシートが出たのに、韓国との妥結時には出なかった。 それに対して韓国政府は「合意文書がいらないほどに良好な会談だった」みたいに言っていたのですが。 ま、ふたを開けたらこうだったと。 いつものことではあるのですけどね。 ・「韓国にエリクソンが大規模投資をする!」って韓国政府が発表→嘘でした。 ・パク・クネ大統領(当時)のイラク訪問で多額投資が確定→嘘でした。 ・「トランプ関税引き下げの投資問題は妥結した」→嘘でした。NEW! ──って感じで。 こうして見るとムン・ジェイン政権ではこうした外交での「嘘でした」案件は少なかった感じがしますね。「ムン大統領の働きかけでローマ法王が北朝鮮訪問を決意した!」くらいかな。 根本的にマヌケであったことは間違いないのですが。 日本側はさくさくと対米投資案件を進めていて「第1弾は発電所」まできている。 原発はSMR(小型原子炉)になるのか、旧来タイプになるのか分かりませんが。まあ日本企業の関与もいろいろできるでしょう。 日韓ではちょこちょこ産業がかぶってたりもするのですから、早いところ投資額とか決めないと確実な投資先を奪われて終わりになりかねませんよ? note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…