【中央時評】韓日台労働市場統合の夢(中央日報) 韓国労働市場の悲劇はその狭さから始まる。5000万人という人口規模は先進国のうち最も小さい労働市場だ。半島の北側がふさがっているため、韓国は地理的に閉じ込められている島国だ。狭いというのは個人の立場ではこの職場以外のオプションが足りないという意味だ。 (中略) これに対し日本は1億2000万人、中国は14億人の人口が支える労働市場だ。台湾は理念で分かれていても労働市場は事実上中国本土とつながっている。西欧と英連邦諸国は単一労働市場と同じ言語圏でまとまっている。 (中略) 韓国・台湾・日本の労働市場を統合して1億9000万人、韓国の労働市場の4倍近い規模の労働市場を作ってみようということだ。反論があふれるだろう。3カ国は政治的反感、言語・地理的障壁、産業間賃金格差、労働市場制度の違いもまた無視できないからだ。 東アジア3カ国は互いを必要とする。漢字、稲作、儒教文化を共有し、40年以上自由民主主義体制を運営してきたほか、朝中ロの権威主義同盟と向き合っている。日本は地域の盟主として同盟が必要で、台湾は中国経済に吸収されないために味方が必要だ。台湾と日本の青年は韓国の高賃金雇用を、韓国と台湾の青年は日本の完全雇用に近い労働市場を必要とする。 そこで3カ国の労働市場統合を検討してみようということだ。労働市場統合が生産物市場の経済統合につながれば3カ国の資本は協力と投資で新たな雇用を創出できる。 (引用ここまで) 先日、SKグループ会長による「CPTPPどころではなく、日韓共同経済体を形成しよう」云々の話もありました。 あれは逆説的に現在の韓国国内の景気がどれほどまで厳しいのか。 そして国内の雇用情勢がどこまで厳しいのかってことなんですよ。 韓国国内に希望が見いだせないので、日本との経済統合を目指したいという悲鳴にも似た声なのですね。 で、今度は西江大学の教授から「日韓台で労働市場を統合すればいいのでは」なんていう提言が出てきてしまうっていうね。 西江大学は韓国でいうところのSKY ── ソウル大学、高麗大学、延世大学の次にくる名門大学。 六大学の早稲田、慶応の次にくる感じなんですけどもちょっとイメージが違うかなー。。 イメージとしては「文系の雄」みたいなところです。 そこの社会学科教授が「韓日台で労働市場を統合すれば三方よしだ」とか言い出している。 大学生がどれだけ就職できないかを目の当たりにしている、まさに現場の声ですね。 特に文系は本当に就職先がないとされています。 10年前の時点で「文卒は10%しか就職できない」とかいわれましたからね……。 観相(手相の顔版)がよくないとダメとかもうハードルどれだけ高いんだよっていう。 んで、この教授も言っていることがだいぶ苦しくて。 「漢字、稲作、儒教文化を共有」、「40年以上自由民主主義体制を運営してきた」、「朝中ロの権威主義同盟と向き合っている」って話なんですが。 漢字はキミら捨てちゃってるし。 儒教はキミらんとこだけ。日本は神道ベースだし、台湾は道教。 稲作……んー、なんか労働市場に関係ある? 朝中ロの権威主義同盟と向き合っている……っていうか、そこに取りこまれようとしている国がひとつあるんですけどね。 あと自由民主主義体制をぶち壊そうとしている政権があるような。 ま、自分たちの都合のいい時だけ頼ろうとしても無駄ってことですよ。 「そっちの雇用市場をくれ」って話なんですから、そっちから差し出せるものがなんなのかって話なんだよな。 日韓漁業協定と一緒ですね。破綻して終わりでしょ。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 迷走をはじめた韓国のウェブトゥーン、果たしてどこへと向かうのか……自社IPを捨ててまで得たものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…