IMFの警告に……「韓国の借金急増」李大統領選発言再召喚(韓国経済新聞・朝鮮語) 27日、各種のオンラインコミュニティには最近、IMFの報告書の内容と李大統領の大統領選候補時代の引用文を一緒に移した書き込みが広がっている。 IMFは24日、韓国と年次協議報告書で「財政の持続可能性を確保する一方、今後の高齢化と関連した支出圧力を受け入れるために長期的な財政改革が必要だ」と指摘した。 これに対しイ大統領が5月、共に民主党大統領候補時期に仁川遊説演説で「国の借金が1000兆ウォンを越えたとかこういう話をしながら『絶対に国が借金をしてはならない』という無知な話をする人がいる」と話した言葉が再照明された。 当時、李大統領は「こんな時、政府が金を使わなければ、一体いつ使うのか。 負債比率1000兆ウォンを超えたからといって、そのように非難することに絶対だまされてはならない」とし、「韓国の1年間の国内総生産(GDP)が2600兆ウォンだが、(借金が)1000兆ウォンなら、国家負債は50%にならない。 他の国はすべて国家債務が110%、日本は220%」と述べた。 (中略) さらに、「国債を発行してでも内需拡大策を講じなければならない。 新しい政府が国債を発行すると非難してはならない」として「こういう話をすればまた明らかに『ばらまこうとしている』と言うだろう。 政府が使うお金が政府権力者個人のお金なのか、全て私たちが払った税金なのに、なぜ国民に支援するお金は浪費であり、彼らがあらゆる利権事業で食べるのは投資だと言うのか」と反問した。 李大統領のファンカフェをはじめ、与党寄りのネットユーザーらは、現政権の拡張政策について、「先進国に比べて安定水準だ」と肩を持った。 一方、親野党性向のネットユーザーらは、「IMFもこのように言っているが、民主党の熱烈な支持層は、IMFも『内乱犬』と言うのか」と憂慮を提起した。 「内乱犬」は与党支持層が保守支持層を卑下する表現として使われる。 (中略) 李大統領は最近、就任100日目の記者会見で、新政権の拡張財政基調について、「ターニングポイント(転換点)を作るための避けられない措置」と規定した。 それと共に「国債規模の絶対額はあまり重要ではない」として「国債を発行すれば(国内総生産対比)負債比率が約50%を若干越える程度になるが、他の国の場合を見れば大概100%を越えている」と話した。 (引用ここまで) えーっと、先日IMFが韓国の成長率予測を0.8%から0.9%に上方修正しました。 韓国の25年成長率見通し 0.9%に上方修正=IMF(聯合ニュース) イ・ジェミョンが「ノーベル平和賞もの!」と自画自賛した消費クーポンの効果ですね。 まあ、専門家の「成長率を0.1%ほど引き上げる効果があるくらいだろう」との予想通り。 まあ、1兆4000億円相当以上をばらまいて効果なかったら悲しいですからね。 で、そのIMFが経済成長率予測を上方修正した際に「財政規律はなんとかしたほうがいいぞ」と勧告していまして。 割とこちらが韓国で反響を呼んでいます。 イ・ジェミョンは徹底的なリフレ派でして。 というかまあ、リフレ派じゃなかったら消費クーポンの全国民への配布なんて政策やりませんわな。 曰く「いくらでも国債刷っていいし、国民に配ってもいい」、「対GDP比でまだ50%。日本は200%超え、先進各国も100%超えが多い。まだまだ大丈夫!」って話を延々としているのです。 大統領選挙中もしていましたし、先日の就任100日記念インタビューでも似たような発言がありました。 まあ、先進各国と韓国は条件が全然違うんですけどね。 ソフトカレンシーであるウォンは国際的な信用がまったくありません。 「EUのような日韓経済共同体を」って言い続けている層があるのは、日本円の国際的な信用を借りたいってだけなんですよね。 あとはまあ30年前に国家破綻したことのある無謀国家であるって認識。 さらにいえば「世界最速で人口減少がはじまって、そのリカバリは確実にできない」とも認識されています。 現状の韓国って合計特殊出生率0.7とかですからね? 去年から少し回復基調にあるとはいえ、1.0すらはるか彼方の数字ですからね。 「借金を重ねてもいいけど、本当に返すあてある?」 「経済規模縮小していかない?」 「国際的な信用ある?」 ってことをIMFから問われているのですが。 いわゆる「ホテル経済論」で満足しているレベルですし、イ・ジェミョンが大統領にいる間のこの何年かは政府支出はアホほど上がることでしょうね。 結果としてこの何年かはちょっと景気よくなるかもしれません。 地獄を見るはおそらく次か、その次の政権なんだよね……。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 迷走をはじめた韓国のウェブトゥーン、果たしてどこへと向かうのか……自社IPを捨ててまで得たものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…