韓国・小規模自営業者の「非銀行依存」が拡大…高金利・景気低迷で延滞率が過去最高に(KOREA WAVE) 韓国で自営業者の貸付延滞率が過去最高に達し、特に年商3000万ウォン未満の零細事業者層で深刻な金融脆弱性が浮き彫りとなっている。金利上昇と景気不振が続く中、非銀行系金融機関への依存度が高まったことが主因とみられる。 韓国国家データ庁が12月23日に発表した「2024年雇用行政統計に基づく個人事業者の債務状況」によると、2023年の個人事業者全体の延滞率は0.98%で、統計開始(2017年)以来の最高値を記録した。前年(0.65%)から0.33ポイントの上昇となった。 特に、年商3000万ウォン未満の小規模自営業者では、延滞率が2.03%に達し、前年(1.28%)から大幅に悪化した。年商規模が大きくなるにつれ延滞率は低くなる傾向にあり、年商10億ウォン超の事業者の延滞率は0.28%にとどまった。 小規模事業者ほど銀行ではなくカードローンなどの非銀行系金融機関への依存度が高い傾向がある。年商3000万ウォン未満の事業者の平均借入額(1億1584万ウォン)のうち、半分以上(50.7%)が非銀行系で、前年から1.1ポイント増加した。 非銀行系貸付の延滞率は全体で2.10%に達し、銀行系(0.19%)の10倍以上。特に年商3000万ウォン未満では、非銀行の延滞率が3.57%に急上昇。借入者ベースでの延滞率は4.99%に達した。 (引用ここまで) 韓国では10月15日に大規模な不動産融資規制を敷いています。 耳目を集めているのは「25億ウォン以上の不動産売買では、融資は2億ウォンまで」とする極端な逆スライド融資制度。 高価な不動産価格を抑制するための政策……なのだそうですが。 結果、高価な不動産を買えるのは現金が用意できる富裕層だけになった、ってオチになりそうです。 なおのこと格差は拡大するのではないか、とされています。 その一方で金融機関にとっては「確実性の高い富裕層への融資が制限されている」状況です。 信用度の高い顧客との取引機会を大いに逃しているわけです。 本来だったら10億ウォン貸し出せていたところが2億ウォンしか貸し出せなくなる。 じゃあ、融資の数が5倍になるかっていったらそんなわけないですからね。 となると、リスクの高い顧客との取引も当然のように少なくなる。不良債権になった時の穴埋めがしづらくなるので。 結果、第1金融圏である都市銀行から自営業などの不安定な人々が弾かれることになり。 貯蓄銀行、信用組合といった「消費者に近い」第2金融圏も貸し渋りをするようになります。 結果、登録貸付業者(第3金融圏)を頼るのであればまだマシなほうで。 信用スコアが低い、「信用不良者」は平均貸出金利が400%ともされるヤミ金業者を頼るようになるわけです。 自転車操業の自営業者とか多くは登録貸付業者とか、ヤミ金頼りなんでしょうね。 まあ、イ・ジェミョンの経済政策は根本的に抜けています。 かといって「じゃあ、おまえならどうするんだよ」って話をされると……「難しい」としか言いようがない。 破綻しないぎりぎりを狙ってお金をばらまくしかないんですが。 それを狙った「ノーベル平和賞ものの経済政策」であった地方クーポンも尻すぼみに終わっています。 この半年でどれだけ経済政策を出せるのかにいろいろかかってますね。 実は外交にも関連してたりするのですが。 これについてはまた今度。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 中国の戦狼外交に揺るがない高市政権、主権を放棄してしまった韓国……その悲しき実例を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…