イ大統領「FTAよりCPTPPで接近がよいだろう」……韓日会談を控え、加盟を本格的に推進(ソウル経済・朝鮮語) イ·ジェミョン政府が来月に予想される韓日首脳会談で包括的·漸進的環太平洋経済パートナー協定(CPTPP)加入を議題として扱うものと展望される。 外交部ですでにCPTPP加入推進を公式化した中で、その背景にはイ・ジェミョン大統領の直接的な注文があったことが分かった。 21日、大統領室のある関係者は「来月韓日首脳会談が開かれればCPTPP加入議論が自然に出てくる可能性がある」と明らかにした。 CPTPPはアジア太平洋地域の日本・オーストラリア・カナダ・シンガポールなど12ヶ会員国が相互市場開放を目的に締結した貿易協定だ。 事実上、日本が主導する協定であるだけに、来月中旬頃に日本で開かれる可能性のある李大統領と高市早苗首相の会談で、韓国の加盟を論議できるという意味だ。 この関係者は「CPTPPをどの国が主導するかが重要なわけではない」としながらも「現時点で韓国政府が(CPTPP加入を)優先順位に置いており、ある程度進展があるため」と説明した。 (中略) 外交・安保・報勲戦略の集中討議中、李大統領は「韓日自由貿易協定(FTA)よりは韓中日FTA、韓中日FTAよりはCPTPPで接近した方が良い」と述べた。 イ大統領が「今まで米国・中国など主要国家中心に関係を続けてきたとすれば、今は輸出市場も多角化しなければならず、市場開拓も政府次元で多く乗り出さなければならない」として「経済・安保分野を最大限多角化しなければならない」と力説した。 これに対し趙長官が「CPTPPと韓中日FTAに拍車をかける」と言うと、李大統領が「CPTPPで接近せよ」と頼んだのだ。 (中略) カギは農家をはじめとするCPTPP加入で被害を受けかねない産業界の反発だ。 オーストラリア・ニュージーランドなど農畜産物強国が会員国であるため、農水産物市場開放が拡大する場合、国内市場が被る被害に対して憂慮の声があるのが事実だ。 この間、CPTPP加入に肯定的な立場を取ってきたキム·ミンソク国務総理は外交部業務報告でチョ長官に「CPTPPが直ちに進行されると見るには少し難しい面がある」として「韓日経済文化交流を高めるのにFTAやCPTPPではなく他のプロジェクトを悩んで別に議論してほしい」という意見を出しもした。 (引用ここまで) イ・ジェミョン大統領が「日韓FTAより日中韓FTA、日中韓FTAよりCPTPPを推進せよ」と語ったとのこと。 さらに「個別国交渉をしてきたが、これからは多角化しなければならない」「経済・安保分野を多角化すべきだ」と語ったんですって。 かつ来年早々にもイ・ジェミョンが訪日を予定しているのですが、その場でCPTPP加入についても話すだろう、と。 ……こいつはなにを言っているのやら。 日本の処理水放出に「第2の太平洋戦争だ」とか言い出していて。 対日水産物輸入を頑なに規制し続けている国のひとつなんですよ。 そんな国がもう1枚の舌で「CPTPPに加入したいんですけど」って言い出すとか片腹痛いわ。 いや、CPTPP加入はもういろいろとトレンド化しているんですよ。 高度なルールベースで行われる自由貿易はアメリカのやろうとしていることの真逆。 EUすら「CPTPPとの連携、接続を」とか言い出してて、11月にはオーストラリアでEUとCPTPPの公式対話があったほどですからね。 さらにイギリスが加入して、コスタリカが交渉中、ウルグアイが交渉開始予定。 UAE、フィリピン、インドネシア、台湾、中国が加入表明済み。 まあ、中国は置いといて。 CPTPPが自由貿易を標榜する国々の希望とすらいえる状況なのです。 で、そうした状況になった後に日本に接近してきて「CPTPP加入を」って一足飛びにやろうとしているとか姑息としか言いようがない。 何度も語っていますが、「韓国も列に並べ」って話なんですよね。先着順で取り扱うしかないんですよ。 逆に高市政権がそんな韓国の態度を許したとしたら、日本国内からは非難されるでしょう。 「科学的背景を持たずに輸入規制をする国はCPTPPに入れない」が言えるかどうか。 外交の試金石となる可能性すらあります。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 中国の戦狼外交に揺るがない高市政権、主権を放棄してしまった韓国……その悲しき実例を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…