明治時代を舞台に侍たちが繰り広げるデスゲームを描いたファンタジー時代小説、「イクサガミ」。今村翔吾氏によるこの作品を原作とした同名ドラマが、11月13日からNetflixで配信が開始されました。明治11年の日本を舞台にした物語で、莫大な賞金がかかった「蠱毒(こどく)」というデスゲームに、元武士たちが命を懸けて挑む物語です。京都の天龍寺から、他の参加者から木札を奪いながら、東海道をたどって東京に辿り着いた者に10万円が与えられます。(なお当時の10万円は、「警察官2000年分の俸給」)物語の原案は、今村氏が編集者に語っていた、「侍たちが点数を奪い合いながら東海道を逆走する」という着想に基づいており、物語の主題には、「近代化がもたらした価値観や武力の変容」が据えられています。なお、登場人物が移動しながら成長する構成について今村氏は、「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン」からの影響を公言しています。「イクサガミ」は、Netflixが公表した最新ランキングによると、日本を含む計11の国と地域において週間TOP10で首位となり、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)でも2位を獲得。また、映画評論サイトRotten Tomatoesでは、批評家スコア100%という滅多にない高評価となっています。この非常に高い評価を受けて、米経済誌「フォーブス」が特集記事を掲載。英語ではない作品が高評価を得る事の難しさ、そしてその凄さを、以下のように伝えています。「毎年、何百もの新しい番組や映画がNetflixのライブラリに加わり、すでに存在している数千のタイトルにさらに厚みを加えている。一流スターが勢ぞろいしている作品でもない限り、その中から抜きん出るのは決して容易ではない。それだけに、英語以外の作品への関心が急伸した時は、普段よりもいっそう注目に値するが、まさに今それが起きている。一見すると、『イクサガミ』は典型的なNetflixの作品のように見える。しかし、Netflixの他の著名シリーズの多くと異なる点は、本作が英語ではないことだ。同様の顕著な例外は『イカゲーム』だ。同社は、さらなる外国語シリーズのヒット作を予感し、『イクサガミ』には惜しみなく投資が行われた。制作には300人近い俳優が参加し、その多くが精緻な衣装を身にまとっている。配信開始からわずか1日で、『イクサガミ』はRotten Tomatoesで、批評家評価と視聴者評価のいずれも100%という、限られた「クラブ」に加わった」以上になります。批評家からも非常に高い評価を受けるこの日本ドラマに対し、海外から様々な反応が寄せられています。その一部をご紹介しますので、ご覧ください。「日本が独立を保った理由だ」戦国時代のサムライの意外過ぎる戦い方に欧米人がショック…