今回は、米紙ニューヨーク・タイムズが配信した、「100歳を過ぎても働く日本の人々」にスポットを当てた特集記事からです。早速ですが、以下が要点になります。「働く100歳―日本では「生涯現役」の人々も。 日本には、100歳以上の人がおよそ10万人いる。 これは世界で最も多い数であり、人口比でも他のどの国よりも多い。 高齢化に伴う虚弱(フレイル)は、日本に課題をもたらしている。 過去最低の出生率が続く日本では、退職者は増え続ける一方で、 それを支える労働年齢人口は減少しているからだ。 しかし、一部の人々にとって、100歳を迎えることは、 豊かな人生における単なる一つの節目に過ぎない。 私たちは、長寿の秘訣として、食生活、手頃な医療制度、運動、 家族のサポートを挙げる5人の素敵な100歳超えの人々に出会った。 そして、この5人にはもう一つ共通点があった。仕事だ」 ■自転車修理業の石井誠一さん(103歳) 90年以上自分の店で自転車を修理し続けている。 毎晩、翌日どんな客が来るかと楽しみにしながら眠りにつく。 『もしこの仕事場で息を引き取るなら幸せです』と石井さんは語った。 ■ラーメン職人の天川ふくさん(102歳) 週に5、6日、家族経営のラーメン店で昼のシフトに入る。 「まだ働けるなんて、本当に素晴らしいことです。 肉体的にも精神的にも、私の人生の質を変えてくれる」と、 昨年店を訪れた木村拓哉氏のサイン入り写真の下に座り、 天川さんは語った。 (※群馬県藤岡市にある天川さんのお店「銀華亭」は、 SNSの影響で現在外国人観光客が殺到している。) ■農家の松尾昌文さん(101歳) 食道がんなどを乗り越えた松尾さんは、 週末は1歳になったひ孫のトキちゃんと遊んで過ごす。 「健康のために働いています」と松尾さんは語った。 ■化粧品販売員(POLA)の堀野智子さん(102歳) ほとんどの顧客に先立たれたが、 仕事を辞めることは一度も考えたことがない。 「人を美しくする手伝いが大好きなんです」と堀野さんは語った。 ■語り部 小野トメヨさん(101歳) 50の物語のレパートリーを持つ民話の語り部。 2011年の津波で自宅を流された小野さんは、 「私は自分の物語を伝えるために生きているんです」 と涙を流しながら語った。自分の仕事に特別な価値を見出す日本人の姿勢に、NYT紙の読者から、様々な反応が寄せられていました。その一部をご紹介しますので、ご覧ください。「日本ではこれが普通なのか?」 NYT紙が伝える日本の公立小学校のレベルの高さに読者から驚きの声…