フィリピン中部のセブ島北部沖で9月30日夜、マグニチュード(M)6.9の地震が発生しました。同国政府によると、今回の地震による犠牲者は72人にのぼり、スポーツ競技場が倒壊するなど、多くの建物も被害を受けています。アメリカ地質調査所(USGS)は、今後粗悪な構造物や設計に不備がある構造物には、相当の被害が出ると予測しており、造りがしっかりした普通の構造物でも、軽度から中程度の被害が出る可能性があるとしています。その中で、日本の円借款と、鹿島建設など日本企業の施工により1999年に完成した、マクタン島とセブ島を結ぶマルセロ・フェルナン橋が、現地で非常に大きな話題になっています。マルセロ・フェルナン橋は長さ1237メートル、中央径間185メートルで、4車線の車道と歩道がある同国で最も大きな橋の1つ。今回の地震では多くの建物やインフラが甚大な被害を受けた一方、島を象徴する存在であるこの橋は全く影響を受けず、そのことが現地の人々に勇気を与えています。現地メディア「デイリー・トリビューン」は、以下のように伝えています。「日本の技術力。マグニチュード6.9の地震がセブを襲った後、マクタン島とマンダウエ市を結ぶ重要な連絡路であるマルセロ・フェルナン橋は、損傷なく堂々とそびえ立っていた。日本の技術支援を受けて建設されたこの橋の構造的強度は、この強力な地震にも耐えうることを証明したのだ」他にも多くのメディアが日本の技術力を称賛。各投稿にはコメントも殺到しており、中には7000を超える記事もあります。この件に寄せられた反応をまとめましたので、ご覧ください。「これが日本の強さだ…」 大地震の瞬間に日本人の母親が取った行動が世界的な話題に…