9月21日に閉幕した「東京2025世界陸上」。無観客開催だった2021年東京五輪・パラリンピック以来となる、日本で開催された大規模な国際大会でしたが、最終日には5万8723人もの来場者があり、9日間の総入場者数は61万9288人を記録しました。またTBSによると、累計視聴人数は7977万人を突破しており、瞬間最高視聴率は「リレー侍」が世界に挑んだ、男子4×100メートルリレー決勝で、16.3%を記録しています。大盛況のうちに幕を閉じた今大会で、話題の一人となったのが、男子20キロ競歩で金メダルを獲得したブラジルのカイオ・ボンフィム選手でした。ボンフィム選手は、20日に行われたレース中に、左手薬指に付けていた結婚指輪を紛失していました。3キロ付近でなくなったことに気づいており、レース後には報道陣を通じて、指輪の捜索を呼びかけていました。SNSで情報が拡散され、ファンによる捜索活動も行われるなど、大きな騒動になっていた中で、一夜明けた21日、有力な拾得情報がボンフィム選手のチームに寄せられ、その後、拾得者から宿舎に届けられることになりました。そして午後8時には帰国のためにホテルを発つ予定でしたが、直前の午後6時ごろ、ついにボンフィム選手のもとに届きます。ボンフィム選手は日本人スタッフから紙に包まれた指輪を受け取ると、思わず口元を手で押さえて感激。カメラの前で感慨深げにしばらく指輪を眺めたあと、定位置である左手の薬指に指輪をはめました。なお、ボンフィム選手は指輪が見つかるまで、「日本の人を信じている」と繰り返していたそうです。この件は奇跡の物語として現地で大々的に報じられており、ブラジルの人々から感動と驚きの声が相次いでいます。その一部をご紹介しますので、ご覧ください。「歴史に残る映像だ!」 日本の男子金メダリストが英国の女子選手と踊る光景が世界を1つにしてしまう…