1978年7月8日から1979年1月27日まで、テレビ朝日系列で毎週土曜に全27話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」。この作品は、1978年4月に公開された日本映画、「宇宙からのメッセージ」の映像や造形物の流用を前提に、SFの宇宙を舞台にしながらも、東洋的イメージの要素を盛り込んで企画・制作されました。この作品は「第15太陽系」が舞台。地球からの移民が、アナリス、シータ、ベルタの三惑星の間を往来し、平和を享受して暮らしていたのですが、真田広之さん演じる主人公ゲン・ハヤトの出身であるアナリスが、突如としてガバナス帝国に襲撃を受けてしまいます。その襲撃により家族を失ったハヤトは単身抵抗するも窮地に。そのハヤトを救ったのは、宇宙帆船に乗った美女ソフィアで、ハヤトに宇宙空間を自由に飛べる宇宙船リアベ号を託します。ハヤトは仲間たちの協力を得て、宇宙忍者「まぼろし」を名乗り、太陽系連邦から見捨てられた第15太陽系の民を救うべく、レジスタンス活動に身を投じる、という物語です。本作は1話につき1000万円の予算を投入した、当時としてはかなりの超大作だったのですが、視聴率は第1話では10.9%と健闘したものの、第2話では5.2%に急落し、以降も平均6%台と低迷してしまいます。予算が巨額であったがゆえに、平均6%台であることが問題視され、1971年放送の「仮面ライダー」以来続いていた、東映特撮の放送枠を失う結果になってしまいました。日本では視聴率の面で成功とは言えなかったものの、しかし、なぜか遠く離れたフランスでは大ブームに。フランス人にとって東洋的なニュアンスを持つフレーズを並べた、「San Ku Kaï(サン・クー・カイ)」というタイトルで放送され、特に子どもたちの間で一大ムーブメントを起こしました。なお、全話を収録したDVD-BOXは、フランスで日本に先行して発売されています。現在でもSNS上でたびたび話題になっており、そのたびコメント欄は大変な盛り上がりを見せています。関連投稿に寄せられた反応をまとめましたのでご覧ください。「欧米にはない価値観だ」 食堂が舞台の日本ドラマを米国の公共放送が大絶賛…