日本でも大ヒット中の「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」が、9月の第2週に世界各国で一気に公開が始まり、それぞれの地で記録的なヒットとなっています。8月の時点で既にアジアを中心に公開が始まっていましたが、9月には欧米や中東、アフリカなど70ヶ国以上で公開され、特にアメリカでは公開初日だけで3300万ドル(約48.5億円)を記録。そのうち先行上映分は1140万ドル(約16.7億円)に到達しています。CNNの特集記事によると、週末3日間の興行収入では、7000万ドル(103.3億円)に達するとの予測もあり、北米市場におけるアニメ映画オープニングとして、歴代最高記録を樹立する可能性が高まっています。上記のCNNの記事で、デジタル市場分析を行う米企業、「コムスコア」の市場動向部門責任者ポール・デルガラビディアン氏は、「鬼滅の刃 無限城編」のヒットを「サプライズ」と表現。その上で、『鬼滅の刃』が米国内の興行収入を支配するなんて、誰も予想していなかったことだろう」と、意外なヒットであったと本音を吐露しています。一方で、米国の映画チケット販売会社、ファンダンゴの分析ディレクターであるショーン・ロビンズ氏は、「アニメというジャンルはここ数年間にわたって、 こうした大ヒットを出す方向性に向かってきた」とし、「特にZ世代やα世代(※2010年代以降の生まれ)の間で、アニメのファンベースが国内で増加し続けている」と、若者の間におけるアニメの熱狂ぶりを指摘しています。上記のように、米国では歴史的な大ヒットとなっていますが、北米を除く海外での週末興収も6700万ドル(99億円)で、日本、北米、その他の国・地域を合わせると、世界第一位の興行収入だったと伝えられています。まさに世界的な社会現象となっている状況に、海外から様々な声が寄せられていました。その一部をご紹介しますので、ご覧ください。「日本人には憧れの国がないんだよ」 米紙が指摘する日本人のハリウッド離れが話題に…