
【コンサドーレ】岩政監督解任の舞台裏 トップ石水社長が語る「認識のズレ、長崎戦の結果次第でと考えていた」「同じ船に乗れないのであれば、去ってもらって構わない…」強い覚悟岩政大樹監督との契約解除を発表したJ2北海道コンサドーレ札幌は、一夜明けてきょう12日、クラブトップの石水創代表取締役社長が取材に応じ、監督解任劇の舞台裏を語った。石水創 社長Q.岩政監督解任の経緯「ここまで終わって11位、勝ち点34という結果。それから戦術的な部分で岩政監督が当初掲げていたミシャサッカーの承継と前進。そして攻守において相手を圧倒するという攻撃的なサッカーが表現されなかったと、ここまで感じた。あとは、長崎戦の結果も大きい」Q.なぜこのタイミング、解任の決定打は?「開幕4連敗をして、そのあと1勝1敗1分みたいな状況が続いていた。当初はケガ人など、戦力的に難しい部分もあった。後半戦3連勝し結果が出始めていたとは言え、磐田戦で大敗した。そこも監督を交代するタイミングだったが、磐田戦後に、岩政監督と竹林強化部長と私と3人で話した中で、岩政監督から「これからは攻撃的にいく、今の戦力であればシステムを変えた形で攻撃的なアプローチをしていく」という話があった。それを受けて、信じて中断明けにスタートダッシュが切れるように全力でサポートをしようと決めた。しかし、再開した鳥栖戦で1対0で勝ったものの、やはり内容がどうしても守備的だった。内容的には鳥栖が上回っていたという印象がぬぐえなかった」「加えて、6月から試合後に選手やコーチ、スタッフらとコンディションサーベイ(=心身の状態を把握する調査)をやっていた。実は鳥栖戦後のコンディションサーベイで一番悪いという結果が出て、何人かの選手は私に直接面談を申し入れてきた。今コンサドーレにいる選手はミシャさんからの攻撃的サッカーにひかれて、コンサドーレに入ったという選手が非常に多い。今やっているサッカーは、そこからかけ離れていると。クラブとして、どのように考えているのか、という質問を受けた。クラブとしても攻撃的で、見ている人、やっている人が楽しいサッカーを目指しているという話をした。そういった中で、鳥栖戦で勝利した時に、岩政監督から「これがコンサドーレが目指しているサッカー、理想のサッカーに近づいている」という声があり、それに対して、「それは違う」と私も思った。そのような経緯がある」Q.その中でどのように長崎戦を迎えた「長崎戦の結果いかんではと試合前から考えていた、強化部とも話はしていた。社内外の取締役や小野伸二さんからもアドバイスをいただいていた。あとは、そのコンディションサーベイでの選手やスタッフの気持ちの部分もあり、長崎戦で結果が出なければ、解任しようと思って試合にのぞんだ」Q.岩政監督にはどのように伝えたのか「私からは直接コミュニケーションはとっていない。試合後、札幌に戻ってきてクラブハウスに着いたタイミングで、竹林強化部長から岩政監督に伝えた。竹林さんからは驚いた様子だったと聞いている」Q.柴田新監督 就任の経緯「監督の候補やリストはいくつかあって、実際に接触した人もいる。その中で柴田さんが最も適任だと感じたのは、コンサドーレのフットボールフィロソフィー『走る・戦う・規律を守る、その笑顔のために』という、ミシャさんからの継承の部分。それと、コンサドーレパーパス『赤黒の輪で北海道の夢をつなぐ』。そこを、一番体現している人、一番表現している人。柴田さんはずっとアカデミーで指導をしていた、そういった人間性の部分を含めて、今のコンサドーレに一番必要な監督だと思った。ミッションとしては、J1昇格。それはクラブ側から提示している」「サッカー観のズレが大きかった。ここ数試合、岩政監督の中では、コンサドーレのサッカーができてきていると、ミシャサッカーからの脱却と。当初ミシャサッカーからの前進と継続を掲げておきながら、ミシャサッカーからの脱却と。私としては看過できなかったところがある。全員ではないが、選手からも同様の意見があった。そういった中で認識のズレは大きかった」Q.柴田新監督への期待「Jの監督の中で一番若いが、世界的にみると40歳の監督は若くはない。初めてトップチームの監督になるが、どんな名監督でも初めてはある。コンサドーレの目指しているサッカーを体現できる監督だと思うし、人間的にも素晴らしい方。ぜひ楽しみにしていてほしい。コンサドーレでプレーした選手時代の柴田さんを私も見ていた。宮澤選手と同期ということもあり、色々と感慨深い。全力でサポートしていきたい」Q.サポーターへ「私たちはJ1昇格をあきらめていない、そこが絶対的な目標。残り13試合、まだまだあきらめるような数字ではない。秋田戦が本当に勝負、けさ選手やコーチらに、同じ船に乗って戦っていこうという話をした。ある意味、同じ船に乗れないのであれば去ってもらって構わないと。そういう強い覚悟を持って、やっていきたい。サポーターの皆さんも、ぜひついてきてほしい」移籍・レンタル・戦力外「ら」スレ Part17283…