鎌田負傷交代もクリスタル・パレス、2度の同点劇にPK戦でコミュニティシールド初制覇!! リバプールは新戦力躍動もサラーら3人PK失敗[8.10 FAコミュニティシールド クリスタル・パレス 2-2(PK3-2) リバプール] FAコミュニティシールドが10日、ウェンブリーで行われ、昨季プレミアリーグ王者のリバプールとFAカップ王者のクリスタル・パレスが対戦した。前半から打ち合いとなった一戦は2-2で決着がつかず、勝負はPK戦へ。3-2で制したクリスタル・パレスが初制覇を果たした。リバプールのMF遠藤航は後半26分からボランチで途中出場。クリスタル・パレスのMF鎌田大地は先発出場したが、前半途中に負傷交代を強いられた。 試合は前半4分、リバプールがファーストチャンスで試合を動かした。自陣でのビルドアップを起点に左サイドを攻め込み、MFフロリアン・ビルツが斜めのパスを差し込むと、これを受けたFWウーゴ・エキティケがカットインから右足一閃。グラウンダーシュートをゴール右隅に突き刺した。昨季までビルツはレバークーゼン、エキティケはフランクフルトに所属。ブンデスリーガからやってきた新加入ホットラインが公式戦初陣から結果を出した。 一方のクリスタル・パレスも前半15分、鎌田のスルーパスにFWジャン・フィリップ・マテタが抜け出し、最初のビッグチャンスを迎えると、これはGKアリソン・ベッカーのファインセーブに阻まれたが、すぐさま二次攻撃を開始。FWイスマイラ・サールがDFフィルヒル・ファン・ダイクのファウルを誘ってPKを獲得し、同17分、これをマテタが決めて同点に追いついた。 ところがリバプールも譲らない。前半21分、MFドミニク・ショボスライのロングフィードが右サイドに通り、これを受けたMFジェレミー・フリンポンが鋭い縦突破を見せると、ふわりと浮かすクロスボールを配球。するとこれがゴール方向に向かい、GKディーン・ヘンダーソンの頭上を超えて反対のサイドネットに吸い込まれた。フリンポンも昨季レバークーゼンでプレーしていた新戦力。公式戦初陣でさっそく加入後初ゴールを奪った。 そうして迎えた前半27分、クリスタル・パレスをアクシデントが襲った。ボランチの一角でプレーしていた鎌田が接触のないところでピッチに座り込み、プレーを中断。右膝を押さえてメディカルスタッフの確認を受け、自ら歩いてピッチを後にした。そのまま鎌田はMFウィル・ヒューズと交代。1週間後にプレミアリーグ開幕、来月には日本代表のアメリカ遠征を控えるなか、大きな不安の残る負傷交代となった。 そのまま試合は後半へ。一進一退の攻防が続くなか、クリスタル・パレスは13分、左に開いて高い位置を取っていたDFマーク・グエヒのクロスをマテタがヘディングでそらし、背後から飛び込んだサールも頭で合わせたが、惜しくも枠を捉えることができない。同17分にはMFアダム・ウォートンのパスを受けたFWエベレチ・エゼがゴール左斜め前から左足で狙うも、アリソンのスーパーセーブに阻まれた。 そうして迎えた後半26分、リバプールは遠藤とMFアレクシス・マック・アリスターを同時投入。そのままダブルボランチを組んだ。それでも同32分、クリスタル・パレスは素早い攻守の切り替えからDFクリス・リチャードが縦に送り、ウォートンが浮き球のスルーパスを送ると、これにサールが反応。アリソンとの1対1を制してゴールに押し込み、2-2の同点となった。 そのまま90分間で決着がつかず、勝負は3シーズン連続でPK戦へ。先攻のリバプールは1人目のFWモハメド・サラーが大きく枠を外して失敗すると、2人目のマック・アリスターのキックはヘンダーソンに止められ、窮地に陥る。一方のクリスタル・パレスは2人目のエゼがアリソンに止められたが、リードを奪った。 リバプールは4人目のMFハービー・エリオットのキックもヘンダーソンに止められ、万事休すかと思われたが、クリスタル・パレス4人目のDFボルナ・ソサも失敗。5人目にもつれ込んだ。だが、最後はリバプールのショボスライと、クリスタル・パレスのMFジャスティン・デベニーが揃って成功し、ここで終了。3-2で上回ったクリスタル・パレスが初制覇を果たした。【スコア】クリスタル・パレス 2-2(PK:3-2) リヴァプール【得点者】0-1 4分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)1-1 17分 ジャン・フィリップ・マテタ(PK/クリスタル・パレス)1-2 21分 ジェレミー・フリンポン(リヴァプール)2-2 77分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)Crystal Palace FC 鎌田大地 part86…