今回は日本の高校生による黒板アートの話題から。全国の学校で広く用いられている黒板は、1872年に東京大学の前身である大学南校にアメリカから初めて導入されました。その後、1877年頃には日本全国に普及し、呼び名も「ブラックボード」から直訳された、「黒板」に変わっていきました。当初は仏壇製造業者などが作っていましたが、大正時代に入ると黒板専業のメーカーが登場し始め、その技術の高さが、海外にも名を馳せるようになりました。戦後になると、それまでの文字通りの黒色の黒板が、現在のような緑色のものに変わり、主流となり始めました。緑色が選ばれた理由には諸説ありますが、「窓からの光の反射が抑えられ視認性が高まるため」、というのが一番大きな理由であるようです。近年日本の学校では、入学式や卒業式などのタイミングに、先生や生徒が黒板アートを制作することが増えており、2015年からは、黒板メーカーである「日学」が、全国の中学生や高校生を対象とした、「黒板アート甲子園」を毎年開催しています。今回ご紹介する映像の黒板アートは、卒業式を迎えるシーズンに以前投稿されたもので、「鬼滅の刃」の人気キャラクター、煉獄杏寿郎が描かれています。「劇場版 鬼滅の刃 無限城編」が公開された影響で、最近になって海外の複数のアカウントが再び取り上げ、動画の1つは短期間で再生数が550万回を突破しています。実は、「甲子園」を目指すどころか、帰宅部の生徒たちによる黒板アートなのですが、その完成度の高さが世界に驚きと感動を与えています。寄せられていた反応をまとめましたので、ご覧ください。「ここまで差があるとは…」 日本製と海外製のチョークの品質の差が一目瞭然だと話題に…