大塚製薬が製造・販売する日本のスポーツドリンク「ポカリスエット」。1980年に誕生した日本におけるスポーツドリンクの先駆けですが、当の大塚製薬はポカリスエットをスポーツドリンクでなく、 「発汗により失われた水分、イオン(電解質)を スムーズに補給する健康飲料」としています。開発における商品コンセプトは「飲む点滴」で、日常で発汗により失われる水分とイオンを補給できる飲料、つまり「汗(スエット)の飲料」を目指しました。しかし、試行錯誤が続き、試作品の数は1000種類に。また、当時まだ同様の飲料は日本に存在しなかったため、発売後もそのコンセプトはなかなか理解されませんでした。そこで実際に飲んでもらうために商品を配り続け、その数は初年度だけで3000万本に達しました。また、飲料において寒色のパッケージは、涼し気で爽やかな印象を人に与えることから、現在ではまったく珍しくなくなっていますが、当時は「売れない色」としてタブー視されており、消費者からすれば見慣れないデザインでもありました。多くの不利な条件が揃っていた中で、それでも徐々にポカリスエットは浸透していき、発売から2年目の夏には爆発的な大ヒットを記録。まったく新しい市場を開拓することに成功しました。近年は外国人観光客が増加している影響で、自然と海外でも認知度が高まっており、来日時の二日酔い、水分不足、熱中症対策などに最適だと話題に。多くの外国人がSNSに投稿し、絶賛の声を寄せています。その一部をご紹介しますので、ご覧ください。「日本の飲み物だったの!?」知らぬ間に自国を支配していた日本の飲料に外国人が衝撃…