
「検察庁廃止は違憲」 韓国の歴代法務長官・検察総長らが憲法訴願へ(朝鮮日報) 韓国で検察庁廃止を骨子とする政府組織法改正案が国会本会議を通過するや、歴代の法務長官や検察総長(検事総長に相当)らが「明かに違憲」「憲法訴訟を提起する」と反発した。 (中略) 「憲法は第89条で検察総長の任命について、また第12条と第16条では検事の令状請求権について、明確に規定している」「このような規定は、憲法が三権分立の原則に基づき、政府の準司法機関である検察庁を置くことを明確に示しているものなので、これを廃止するのは違憲だ」と述べた。 さらに、「検察庁を廃止することは憲法上の権力分立原則と法治主義に対する深刻な侵害であり毀損(きそん)だ」「したがって、これを廃止することは憲法的基本価値を毀損する立法権の乱用であり、政略的暴挙だ」としている。 その上で、「我々は民主主義と法治主義を否定する与党の形態を強く糾弾し、すべての法律家の良心と市民の良識に切実に訴える」「また、今回の反民主的、反歴史的法律改正には憲法訴訟などあらゆる手段を動員してこれを正す」と述べた。 (引用ここまで) 韓国の国会で検察庁の廃止、および重大犯罪捜査庁と公訴庁の新設を行うとする「政府組織法改正案」が可決しました。 もちろん、これも易姓革命の一環です。 前大統領であるユン・ソンニョルはムン・ジェイン政権時代の検察総長でしたし。 イ・ジェミョン大統領は8つの事件で14の罪に問われ、5つの裁判が進行中(停止中)となっています。 これらのイ・ジェミョンへの「政治的圧力による裁判」は検察が演出してきた、との設定になっているのですね。 巨大かつ強い組織力を誇る検察を分割しようとするのが韓国左派の目論見です。 韓国の検察は日本のそれとは異なり、捜査機関としての側面を大きく持っています。 警察も捜査権は持っていないことはないのですが、主たる役割は警備やパトロール。 検察が捜査を行い、かつ起訴も行う。 まあ、以前からその組織としての強さが問題になってはいたのです。 検察腐敗を描いた韓国映画で「ザ・キング」ってのがありまして。 あれはかなり「韓国の検察」ってものをしっかりと描写しているなと感じました。 プライムビデオで見れるのでプライム登録している人は暇な時にチェックしてもいいかもしれませんね。 ザ・キング(字幕版)ペ・ソンウ さて、そんな検察改革は憲法違反だとする主張が冒頭記事。 憲法に検察総長の任命について、つまり検察総長の立場について書かれているので、ここまでの検察改革を行うなら憲法改正してからじゃないのって思います。 先日の「国会だけで内乱特別裁判所を作るぞ!」ってやっているのと同じことですね。 それをやりたいなら憲法改正が必要だろってなっているんですが。 憲法改正まで行くと国民の信を問う必要があるので時間も手間もかかってしまう。 面倒なので国会だけでやってるんですよ。パルリパルリ(早く早く!)の人たちですからね。 あと「裁判所や検察よりも国会のほうが上」って意識がありますから。「国民から直接選ばれた我々のほうが上の立場だ」って本気で思ってるんですよ。 大統領と議会が牽制しあわない、なんなら忖度しているのでもう手におえないってのが実際です。 今日もK三権分立、K民主主義が突っ走っているってことなのさ。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 米韓関係崩壊も! 噛みあわないトランプとイ・ジェミョンの意向……安保・経済・関税、米韓はどこに向かう? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…