手首や足の甲にぷくっとできる、やわらかいこぶ「ガングリオン」。英語圏ではかつて、これを「バイブル・バンプ(聖書こぶ)」とも呼んでいた。昔は家にある一番重い本でこぶを叩きつぶすのが定番の民間療法で、その本がたいてい聖書だったからだ。海外の掲示板には「母は去年、医者にこれを勧められた」という声から「試す気はまったくない」という声まで、自分のこぶにまつわる体験談が次々と集まった。 今日の知ってた? 📖 ガングリオンは英語圏で、かつて「バイブル・バンプ(聖書こぶ)」と呼ばれていた。昔は大きくて重い本でこぶを叩き、つぶして平らにするという治療法が行われていて、多くの家庭で一番大きな本(あるいは唯一の本)が聖書だったためだ。なお、この方法はけがにつながるおそれがあるとして、現在は勧められていない。 背景:ガングリオンとは 関節や腱のそばにできる、中身がゼリー状のこぶ。日本整形外科学会の解説によると、ガングリオンは関節液や、腱の動きをなめらかにする潤滑油(滑液)が袋に送られ、濃縮されてゼリー状になったもの。大きさは米粒大からピンポン玉大まで、やわらかいものから硬いものまでさまざまだ。手首にできることが多く、足の甲などにもできる。 たいていは症状がないが、場所によっては痛むことも。こぶ自体は良性で、多くは痛みなどの症状がない。ただし神経の近くにできると、神経が圧迫されてしびれや痛みが出ることがある。 名前の由来はギリシャ語の「こぶ」。「ガングリオン」は、古代ギリシャ語で「結び目」「皮膚の下のふくらみ」を意味する言葉から来ている。英語の ganglion は神経の「神経節」も指すが、こぶのガングリオンは神経節とは関係がない。 もう少し詳しく 小説『ゴッドファーザー』にも出てくる。「本でこぶを叩く」治療は、マリオ・プーゾの小説『ゴッドファーザー』にも登場する。ラスベガスのホテルで働く医師が、女性の手首の少し上にできたこぶを分厚い医学書で叩いて平らにする場面で、医師は「また出てくるかもしれないが、手術で取ればお金もかかるし、包帯も巻くことになる」と説明している。コメント欄には、この小説を読んで自分でも試したという人まで現れた。 「本で叩いてつぶす」は、いまは勧められていない。米国整形外科学会(AAOS)の一般向け解説は、本などの重いものでこぶを叩いてつぶすのは避けるよう呼びかけている。手を傷めるおそれがあるうえ、それでこぶが消える見込みも低いという。英国の国民保健サービス(NHS)も、ガングリオンを自分でつぶしたり破ったりしないよう注意していて、感染や皮膚を傷める原因になりうると説明している。国内の整形外科などの解説でも、手首のまわりには神経や血管が通っていて、自己流でつぶそうとすると周りの組織を傷つけるおそれがあるとされている。 放っておくうちに消えることも多い。AAOSの解説では、ガングリオンの半分以上は治療しなくても自然に消えるとされ、NHSも数か月から1年ほどかけて良くなることが多いとしている。痛みや不便がある場合、医療機関では注射針で中身を吸い出す処置や、それでも繰り返しできる場合の手術などが検討される。日本整形外科学会の解説には、医師が力を加えて押しつぶす方法も治療法のひとつとして挙がっているが、これは医師が診察したうえで行うもので、家で分厚い本を振り下ろすのとは別の話だ。また、吸い出しても手術で取っても、再発することは珍しくないという。 気になるこぶは、叩く前に相談を。こぶが気になる、大きくなってきた、痛みやしびれがあるといった場合は、自己判断で叩いたりつぶしたりせず、整形外科などで相談するのがよさそうだ。 海外の反応 1. 海外の名無しさん うちの母は2000年代のはじめに、手首のこぶをまさにこの方法で治療されてた。昔の話かと思ったら、わりと身近な話だったよ。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) それどころか、うちの母なんて去年、医者から「本で叩いてつぶすという手もある」って勧められてたよ。横で聞いてて耳を疑った。 3. 海外の名無しさん(>>1への返信) え、「かつて」ってそんなに最近までの話なの? 家に聖書くらいしか大きな本がないって言うから、18世紀か19世紀はじめの話だと思ってた。それ以降なら、たいていの家に辞書や百科事典、小説や教科書くらいはあっただろうし。 4. 海外の名無しさん(>>2への返信) 医者によって考え方はいろいろなのかもしれない。ただ、アメリカの整形外科学会の一般向けの解説には「本や重いもので叩いてつぶすのは避けて」ってはっきり書いてある。手を傷めるおそれがあるし、それで消える見込みも低いんだってさ。 5. 海外の名無しさん 英語版ウィキペディアのガングリオンの項目にも「けがをするおそれがあるため推奨されない」って書いてあるぞ。見出しだけ読んで本棚に走るなよ。自分は、あのこぶにそんな名前があったと分かっただけで満足。試す気はまったくない。 6. 海外の名無しさん 手首のこぶと15年くらい付き合ってた。何度もつぶそうとしたよ。思いきり叩いても悪化して痛いだけのときもあれば、何回かは半年くらいほぼ消えたこともあった。結局うんざりして、去年手術で取ってもらった。今のところ再発してない。指の関節にもひとつできたことがあって、そっちはある日マッサージしてたらうっかりつぶれて、それきり戻ってこない。本で叩くのは危ないって言われてるけど、個人的には一回くらい試す価値はあると思う。 7. 海外の名無しさん(>>6への返信) マッサージ中にうっかりつぶれた瞬間、めちゃくちゃスッキリしただろうな。そこだけはちょっとうらやましい。 8. 海外の名無しさん(>>6への返信) 「一回くらい試す価値はある」は、さすがにやめておきたい。あなた自身、悪化して痛いだけだった回もあったわけだし。手首のまわりは神経や血管も通ってるし、そもそも自分のこぶが本当にガングリオンなのか、見ただけじゃ分からないでしょ。 9. 海外の名無しさん(>>6への返信) 自分のは手首の内側だった。ハイタッチするみたいにカウンターに手首をバンッと叩きつけてつぶしてたんだけど、何度も繰り返してるうちに中に傷あとのような硬い組織ができてきて、結局手術で取ることに。目立つ場所だから、医者がまっすぐな一本線の傷あとにならないよう縫い方を工夫してくれて、なぜか小さなニコちゃんマークみたいな傷あとになった。 10. 海外の名無しさん(>>9への返信) つぶれた中身がそのまま体の中に広がってるって考えただけで、ゾワッとする。膿(うみ)だか何だか知らないけど、それが手首の中に残ってるんでしょ? 11. 海外の名無しさん(>>10への返信) 膿じゃないよ。中身は関節の液や、腱の動きをなめらかにする潤滑油みたいな液が濃くなった、ゼリー状のものなんだって。……と説明したところで、ゾワッとする気持ちはまったく変わらないと思うけど。 12. 海外の名無しさん(>>6への返信) 手術ってどんな感じだった? 自分も今まさに悩んでる。友だちに重くて平らなもので手首のこぶを何度もつぶしてもらったけど、まったく効かなかった。 13. 海外の名無しさん(>>12への返信) 手術で取った側から言うと、日帰りの手術施設で麻酔をかけてもらって、仕事を1日休んだ。包帯のせいでしばらくキーボードが打ちにくかったし、そのあとリハビリもして、手首の曲がる角度がほんの少しだけ狭くなった。ほとんど気にならない程度だけど、手首の上には傷あとも残ってる。一方で、1年もしないうちに同僚にも同じのができて、そいつは本で叩いただけ。お金も回復期間もほぼゼロで、結果は自分よりよかった。あくまで一例だし、周りを傷める可能性もあったのは分かってる。でも正直うらやましかった。 14. 海外の名無しさん 看護師だった祖母が、自分の手首のこぶにこれを試した。こぶは消えなかったし、何日もものすごく痛かった。そのあと外科の先生に診てもらったら、動脈にかかる位置にあるから取らないほうがいい、と言われた。90年代の話で、こぶは今もある。普段はほとんど気にならないけど、どこかにぶつけるとしばらく痛む。 15. 海外の名無しさん(>>14への返信) 手首のあたりって動脈や神経が集まってるって聞くもんな。そんな場所に分厚い本を振り下ろしてたのかと思うと、おばあちゃんの善意がちょっと怖い。消えなかった上に何日も痛いんじゃ、踏んだり蹴ったりだ。 16. 海外の名無しさん 医者が注射器で中身を吸い出そうとしてくれたことがある。問題は、そもそも自分のはガングリオンじゃなかったってこと。数分間、手首の中を針でひたすら探られて、めちゃくちゃ痛い思いをしただけだった。 17. 海外の名無しさん(>>16への返信) 地味に大事な話だと思う。見た目がそれっぽくても、手首のこぶが全部ガングリオンとは限らないってことだよね。医者でも針を刺すまで分からなかったのに、自己判断で本を振り下ろすのはやっぱり怖い。 18. 海外の名無しさん 昔これができたとき、何なのか分からなくて首をかしげてた。ちょうどそのころマリオ・プーゾの小説『ゴッドファーザー』を読んでたら、女性の登場人物が同じようなこぶで医者にかかって、医者が分厚い本でつぶす場面が出てきたんだ。自分も真似してみたら本当に平らになって、それきり再発してない。まさかマフィア小説から、ちょうどいいタイミングで医療のアドバイスをもらうとは思わなかった。 19. 海外の名無しさん(>>18への返信) 気になって調べたら本当にあった。ラスベガスのホテル付きの医者が、分厚い医学書で女性の手首の上のこぶを叩いて「また出てくるかもしれないけど、手術よりお金もかからないし包帯もいらない」って言う場面。とはいえ、マフィア小説に出てくる医者を主治医にするのはやめておこう。 20. 海外の名無しさん 軍の新兵訓練中に手首にこれができて、腕立て伏せがつらくてたまらなかった。ある日、ロープや壁を乗り越えたり鉄条網の下をくぐったりする障害物コースを、訓練用のゴム製の模擬銃を持って走らされたんだ。壁を越えたときに着地に失敗して、模擬銃を地面に叩きつけてしまった。その衝撃で手首のこぶがつぶれた。痛くもなかったし、11年たった今も再発してない。 21. 海外の名無しさん 10歳のときにガングリオンって診断されて、聞いたこともない名前だし怖くて仕方なかった。でも結局何も起きなくて、1年くらいでいつの間にか消えてた。叩かなくても消えるものは消えるんだよな。 22. 海外の名無しさん(>>21への返信) 自分も何年もあったのが、ある日すっと消えた。当時は気味が悪くて、わざわざ診療所まで診てもらいに行ったんだけどね。20年以上前の話だけど、聖書で叩けなんて誰にも言われなかったよ。 23. 海外の名無しさん 医者だった父から、子どものころにこの話を聞いた。ただ、父が「もしお前に聖書こぶができたら、これで叩くからな」と脅しに使ってたのは聖書じゃなくて、専用の台に載せてあった省略なしの分厚い大辞典だった。 24. 海外の名無しさん(>>23への返信) 聞いた話だと、本で叩くとかなり痛いらしい。で、つぶれるほど強く叩けなかった場合は、とんでもなく痛いらしい。大辞典が出てきた時点で、どっちに転んでも痛いのは確定だな。 25. 海外の名無しさん Kindleで試してみたけど、ダメだった。中に本を何百冊入れてても、重さは薄い板1枚分だもんな。聖書の重みは、データ容量じゃ出せないらしい。 まとめ ガングリオンが英語圏で「聖書こぶ」と呼ばれたのは、家で一番重い本=聖書でこぶを叩きつぶす民間療法があったから。いまは周りを傷めるおそれから勧められておらず、自然に消えることも多い。コメント欄では「本で平らになった」体験談と「痛いだけだった」「真似しないほうがいい」の声が入り乱れた。気になるこぶは、叩く前に整形外科などで相談を。 元ソース: ガングリオンはかつて「聖書こぶ」と呼ばれていたと知った The post 「家で一番重い本でこぶを叩きつぶす」手首のガングリオンが英語圏で”聖書こぶ”と呼ばれていた理由…今は勧められていない昔の民間療法 appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…