「ジャングルの王」と聞いて、どんな動物を思い浮かべるだろうか。英語ではライオンをこう呼ぶのが定番で、ディズニーの『ライオン・キング』も、制作の初期にはこの呼び名をそのままタイトルにしていたらしい。ところが途中で、根本的な問題に気づいたという。ライオンは、ジャングルに住んでいないのだ。 今日の知ってた? 🦁 ディズニーのアニメ映画『ライオン・キング』(1994年)は、制作の初期には「ジャングルの王(King of the Jungle)」というタイトルだったとされる。ところが制作チームが「ライオンはジャングルに住んでいない」と気づき、最終的にいまの『ライオン・キング』に落ち着いた。 背景:ライオンは「ジャングルの王」? 英語の「king of the jungle」は、ライオンを指す決まり文句だ。日本語でいう「百獣の王」にあたる言い回しで、ライオンの強さや風格をたたえるときに広く使われている。 ただ、実際のライオンが暮らしているのはジャングルではない。いま「ジャングル」と聞いて思い浮かべるのは、木やツタがうっそうと茂る熱帯の森だろう。一方、アフリカのライオンが主にすんでいるのは、草原に木がまばらに立つサバンナだ。『ライオン・キング』の舞台も、シンバたちの群れが治める草原の王国「プライド・ランド」で、見渡す限りのサバンナが広がっている。タイトルに「ジャングル」と入れると、肝心の舞台と噛み合わなくなってしまうわけだ。 もう少し詳しく 「ジャングル」という言葉の意味は変わってきた。英語の jungle は、インドの言葉から入った外来語だ。ヒンディー語の「ジャンガル」をさかのぼるとサンスクリット語の「ジャンガラ」にたどり着き、こちらは「荒れて乾いた土地」を意味する言葉だった。英語に入った当初も、うっそうとした森に限らず、人の手が入っていない荒れ地や原野を広く指していたとされ、熱帯の密林という意味に絞られていったのはそのあとのことだ。昔の意味で読むなら、サバンナのライオンを「ジャングルの王」と呼んでもおかしくない、という見方もできる。 シンバ自身には、ジャングルで暮らした時期がある。作中、父ムファサを失って群れを離れたシンバは、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに助けられ、緑の生い茂る森で大人になるまで過ごす。「ライオンはジャングルに住まない」は正しくても、主人公だけは例外だったことになる。 ジャングルでライオンが眠る、あの有名な歌。1961年にアメリカでヒットした「ライオンは寝ている(The Lion Sleeps Tonight)」にも、「ジャングルで、大いなるジャングルで、今夜ライオンは眠る」という歌詞がある。『ライオン・キング』の作中でも、ティモンとプンバァがこの歌を口ずさむ場面がある。英語圏では、ライオンとジャングルはそれだけ結びつきの強い組み合わせなのだろう。 海外の反応 1. 海外の名無しさん え、じゃあ「ライオンは寝ている」の歌詞も間違いってこと? 子どもの頃から、ジャングルで今夜ライオンは眠る〜って何の疑いもなく歌ってたのに。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) あの晩のライオンは、たまたまジャングルに旅行に来てただけなんだよ。サバンナの自宅はちゃんと別にある。 3. 海外の名無しさん(>>2への返信) 歌詞もちゃんと「今夜は」眠るって言ってるからな。毎晩そこで寝てるとは一言も言ってない。旅行説、意外と筋が通ってる。 4. 海外の名無しさん(>>1への返信) 村のすぐそばでライオンが寝てるのに「心配いらないよ、今夜は眠ってるから」って歌い続けてる時点で、あの歌の言うことは何ひとつ信用してない。 5. 海外の名無しさん(>>1への返信) 『ライオン・キング』であの歌を口ずさんでたのはティモンとプンバァで、場所も木がけっこう茂った森だった気がする。あの場面に限っては歌詞どおりで合ってるよ。 6. 海外の名無しさん 「ジャングル」って、もともとは人の手が入っていない荒れた土地ならどこでも指す言葉だったんだよ。熱帯雨林だけを指すようになったのは、わりと最近の話。昔の意味なら「荒野」とか「原野」に近い。 7. 海外の名無しさん(>>6への返信) 語源はサンスクリット語の「ジャンガラ」で、意味は「荒れて乾いた土地」らしい。サンスクリット語が分かる人に確認してほしいけど、それが本当なら、ライオンは堂々とジャングルで寝てることになるな。 8. 海外の名無しさん(>>7への返信) ヒンディー語では今でもそういう広い意味で使ってるよ。そもそも英語のジャングルは、ヒンディー語の「ジャンガル」から来た言葉だし。イギリス人が持ち帰ったあと、なんで意味が狭くなったのかは知らない。 9. 海外の名無しさん(>>6への返信) なるほど、それで腑に落ちた。子どもの頃、母親に「家の裏の“ジャングル”に入っちゃダメよ」ってよく言われてたんだ。ただの雑木林なのに大げさだなと笑ってたけど、母のほうが由緒正しい使い方をしてたのか。 10. 海外の名無しさん(>>6への返信) タイトルを変えるくらいなら、「ジャングルとは本来、荒れ地全般を指す言葉であり……」って説明するだけの歌を1曲入れればよかったのに。 11. 海外の名無しさん むしろ「ジャングルの王」のほうがいいタイトルじゃない? ティモンとプンバァと暮らしてた時期のことだと思えばぴったりだ。ライオンはジャングルに住まないけど、シンバは住んでたんだから。 12. 海外の名無しさん(>>11への返信) たしかに。何年もあの森で暮らしてたんだから、あの頃のシンバは立派なジャングルの王だよ。王様らしいことは何もせず、虫を食べて昼寝してただけだけど。 13. 海外の名無しさん(>>11への返信) でも、シンバ以外のライオンはみんな草原のほうで暮らしてたわけだろ。映画全体のタイトルにするなら、やっぱり「ジャングルの王」はズレてる気がする。 14. 海外の名無しさん いや、ライオンはジャングルに住んでるって。昔はサバンナみたいな場所もジャングルと呼んでたんだから、変わったのは言葉の意味のほうだよ。 15. 海外の名無しさん(>>14への返信) それって「俺はニューアムステルダムに住んでる」って言い張るのと同じだろ。昔はそう呼ばれてたってだけで、今そこはニューヨークだ。 16. 海外の名無しさん(>>14への返信) 100年以上前の英語でしゃべってるなら話は別だけどな。少なくとも『ライオン・キング』が公開された1994年には、ジャングルはとっくに熱帯の森の意味だったよ。 17. 海外の名無しさん(>>14への返信) 言葉の意味にうるさい人って、たいてい昔の定義のまま止まってるだけなんだよな。間違いというより情報が古い。根拠はないけど、7割くらいはそれだと思う。英語の girl だって、昔は男女関係なく子ども全般を指してたらしいし。 18. 海外の名無しさん ついでに「ライオンは寝ている」の豆知識。元は南アフリカのズールー語の歌で、1939年に録音されたもの。1951年に録り直されたとき、「ライオン」を表す言葉が入ったフレーズ「ウインブベ(uyimbube)」が聞き間違えられて、あの「ア・ウィモウェ」になった。ジャングルが出てくる英語の歌詞は1961年に新しく付けられたもので、元の歌にジャングルは一度も出てこない。 19. 海外の名無しさん(>>18への返信) しかも元歌を作ったソロモン・リンダには、ほとんどお金が入らなかったんだよな。当時の南アフリカで黒人の歌手が権利を主張するのは難しくて、曲は世界中でヒットしたのに、本人も一緒に歌った仲間も貧しいまま亡くなったと聞く。 20. 海外の名無しさん 本当の理由は、「ジャングルの王」がライオンの決まり文句としてありふれすぎてて、商標とかの面で面倒だったからじゃないかな。今日は誰も出典を出してないし、俺もこの説で押し通す。 21. 海外の名無しさん(>>20への返信) それはどうかな。ディズニーは『白雪姫』『シンデレラ』『ピノキオ』『リトル・マーメイド』と、著作権の切れた童話や古典をずっと映画にしてきた会社だよ。だからこそ、誰でも使える題材を自分たちの作品として守るのが得意になった。ありふれた言い回しくらいで尻込みしたとは思えない。 22. 海外の名無しさん インドのグジャラート州には、今もアジアライオンがギル森林で暮らしてる。あそこなら「ジャングル」と呼んでも、誰にも怒られないんじゃないか。 23. 海外の名無しさん(>>22への返信) 昔はインドどころか、ユーラシアの広い範囲にライオンがいたんだよ。人間に狩られて姿を消しただけで。ヨーロッパにもいたし、古代ローマの人にとってもライオンは、サハラの向こうにいる珍獣じゃなく、自分たちの世界の中にいる動物だったらしい。ライオンはいなくなったけど、クマはまだ少し残ってるね。 24. 海外の名無しさん アプトン・シンクレアの小説『ジャングル』だって、熱帯の森じゃなくてアメリカの食肉加工業界を描いた話だもんな。英語のジャングルは「弱肉強食の厳しい世界」って意味でも普通に使う。サバンナの暮らしも、その意味なら立派なジャングルだ。 25. 海外の名無しさん もし「ジャングルの王」のまま公開してたら、「ジャングルの王ならトラだろ」って言い出すやつが絶対に出てきたと思う。で、辻褄を合わせるために続編でアフリカにトラが登場する。タイトルを変えておいて正解だよ。 まとめ 『ライオン・キング』は、制作初期の「ジャングルの王」というタイトルを、ライオンがジャングルに住まないという理由で改めたとされる。コメント欄では「ジャングルはもともと荒れ地全般を指す言葉だった」という語源の話から、「ライオンは寝ている」へのツッコミ、「シンバ本人はジャングル暮らしだった」という擁護まで話が広がった。「ジャングル」というたった一語に、言葉と動物の意外な歴史が詰まっていたようだ。 元ソース: 『ライオン・キング』は当初「ジャングルの王(King of the Jungle)」というタイトルだったが、ディズニーのチームがライオンはジャングルに住んでいないことに気づいた The post 「ライオンはジャングルに住んでいない」制作途中で気づいたディズニー、『ライオン・キング』の最初のタイトルは…? appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…