
1: 名無し 2025/11/23(日) 11:56:42.39 ID:Rf2k8LmQpT 記録的な流行となっている感染症「百日ぜき」について、国立感染症研究所などが7~9月に患者から採取した検体を分析したところ、抗菌薬が効かない「耐性菌」が8割を占めていたことが22日に分かった。耐性菌の遺伝子型は昨年中国で流行した型に近く、訪日客などを通じて国内に広がった可能性があるという。 新型コロナ対策による影響で百日ぜきへの免疫が弱まっていたとされる中、耐性菌の増加が治療を難しくしている。感染研の大塚菜緒室長は「感染した菌が耐性かどうかはすぐ分からないが、既に全国へ広がっている。耐性菌の可能性も考慮し治療に当たる必要がある」としている。 百日ぜきは激しい咳が続く感染症で、今年は11月9日までに患者数が累計8万5千人を超えた。2018年以降で最多だった2019年の5倍以上で、10代以下の患者が多い。乳児では重症化し肺炎や脳症で死亡する例もある。 共同通信 ■要約 ・百日ぜき患者の検体を分析したところ、8割が抗菌薬の効かない耐性菌だったことが判明。 ・耐性菌は中国で昨年流行した型に近く、海外から国内へ持ち込まれた可能性が指摘される。 ・免疫低下が進んでいた中での耐性菌拡大により、治療の難易度が上昇。 ・患者数は累計8万5千人を超え、2019年比で5倍以上。10代以下が中心で乳児は重症化リスクが高い。 ・現場では耐性菌の前提で治療判断を行う必要が出てきている。 ■解説 百日ぜきはワクチンの普及で抑えられてきた感染症だが、今回の耐性菌拡大は国内の医療体制にとって厄介な課題になる。特に、コロナ禍を経て免疫が弱まった層が増えている中で抗菌薬が効かない菌が主流となれば、早期診断と重症化の予防がより重要になる。 耐性菌の系統が中国で流行した型に近いという点は、国境を越えた感染症リスクの典型例でもある。日本が観光再開で多くの訪日客を受け入れている以上、感染症の持ち込みは避けられず、国内監視の体制強化は不可欠だろう。特に百日ぜきは乳児が重症化しやすいため、家庭内の大人や兄弟が感染源になるケースも起こり得る。 一方で、耐性菌だからといって過度に恐れる必要はない。治療薬の選択肢は残されており、重要なのは早期に異常を察知し、適切な診療につなぐことだ。流行規模が既に大きいため、地域保健の情報共有やワクチン接種の啓発は今後さらに重みを増すはずだ。…