【グローバルフォーカス】韓国は原子力潜水艦保有国になれるのか(中央日報) まだシャンパンを開ける時ではない。いくらトランプ大統領とはいえ、彼の承認が直ちに政府の公式政策決定や米議会の承認を意味するわけではないからだ。AUKUS(オーカス)協定で自国内で原子力潜水艦を建造する予定のオーストラリアの場合も、必要な輸出統制、技術移転および技術力量改革過程が順調でなかったのを筆者は実際に見てきた。オーストラリアが経験した過程に韓国を代入してみよう。 まず、専門家らは韓米原子力協定に注目する。この協定に基づくと韓国は高濃縮ウランを使用できない。韓国内の核管理問題に対する米国の懸念から過去の韓米原子力協定改定は順調でなかった。 (中略) しかしこうした議論は今まで韓国国内でなかった。在韓米軍の「戦略的柔軟性」を韓国政府が公式的に認めるのが難しい状況で、中国の攻撃に対する連合対応に投入される可能性があるという前提で韓国が原子力潜水艦を導入できるだろうか。米議会と海軍は疑いを抱くしかない。 トランプ大統領の原子力潜水艦承認後に表れた状況のアイロニーはまさにこの点にある。韓国の業界とメディアはあたかも原子力潜水艦が容易に韓国に渡り、米国からの独立が可能というような大きな関心が続いている。 しかし英国とオーストラリアの場合は違った。英海軍は原子力潜水艦管理技術を米国に大きく依存していて、米国真珠湾を出港するバージニア級原子力潜水艦には遠からずオーストラリア乗船員が搭乗する予定だ。米原子力潜水艦は保守のためにオーストラリア基地に停泊できることになる。オーストラリアが今後、戦争に共にするという予測があったため、原子力推進技術の移転決定も相対的に容易だった。「一緒に行こう」として知られる韓米連合軍の朝鮮半島連合態勢は有効だが、朝鮮半島を越える域内に範囲を広げれば状況は変わる。 筆者が見るに、原子力潜水艦は韓国により大きな抑止力と地政学的影響力を与えるだろうが、それが自律性を意味するわけではない。原子力潜水艦保有国に入ることは域内およびグローバル同盟の強化を意味する。 (引用ここまで) 韓国の原潜取得についてやたら理性的なコラムが書かれています。 読んでいる途中で「これ、書いているの韓国人じゃないな……CSISのビクター・チャあたりじゃね?」って思ったのですが。 最後に著者名見たらマイケル・グリーンでした。くそ、見誤ったわ。 CSISであることは正解。 完全独自の原潜保有を許すはずもなく、アメリカからなんらかの形で技術供与が行われる等の枷をはめられるであろうって話もしていますね。 その結果は「対中戦略への韓国軍の組み込み」となるのです。 これまで韓国はなんとかして対中戦略への組み込みを避けようとしてきたのですが。 原潜保有によってそれが完全に終わるだろうと見込まれているわけですよ。 たとえばニューヨークタイムズなんかはいち早くその構造を見抜いて記事にしています。 ニューヨーク・タイムズ「原潜で韓国のバランス外交は終わったとの評価」(ハンギョレ) ノ・ムヒョン政権からこっち、「バランサー」として振る舞ってきた(実際にできていたかは置いといて)韓国の外交方針の終わりであるってことです。 韓国大統領室はあのファクトシート発表を受けて「原則として韓国で建造する」って鼻息荒く話しているそうですが。 それなら米韓原子力協定を適用して「韓国に作らせない」ってやるだけの話。 協定が2035年には期限切れになるなら、圧力をかけて延長させるだけ。 だからこそファクトシートでは曖昧な形でしか表記していない。 あるいは表記させなかったわけです。 「おまえがどう思っていようが、ファクトシートにそんなこと書いてないよな?」ってするために。 どうも根本的な話を理解していないっぽいんだけども。 アメリカに利がないことを、韓国に許すわけがないんだよ。 AUKUSだってフランスがカスで遅延しまくっていたのもあるけど、根本的に「契約を横からぶんどってる」形ですからね。 対韓国でも同じように振る舞うだけです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 どの国とも関係性を築けず「孤立する韓国」 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…