
韓米共同ファクトシートに「韓国内で原潜建造」言及なし(朝鮮日報) 李在明(イ・ジェミョン)大統領は14日、韓米間の合意事項を盛り込んだ「ジョイント・ファクトシート(Joint Fact Sheet/共同説明資料)」を発表し「ウラン濃縮と使用済み核燃料再処理の権利拡大について米国政府の支持を確保することに成功した」と語った。ファクトシートには、米国が韓国の原子力潜水艦建造を承認したという内容も含まれていた。韓国の宿願だった濃縮・再処理の権利確保と原潜建造を米国が支持するという立場が初めて文書化されたのだ。ただし、この発表では大枠の合意だけが盛り込まれたにとどまり、具体的な案は含まれず、難しい追加交渉が予想される。 原子力協定について、韓米ファクトシートには「米国は韓米原子力協定に符合し、米国の法的要件を順守する範囲内で、韓国の平和的利用のための民間ウラン濃縮および使用済み核燃料再処理に帰結する手続きを支持する」という記述があるだけだ。(1)韓米原子力協定に符合(2)米国の法的要件の順守(3)平和的利用というただし書きが付いている内容だ。 (中略) 韓国政府は、「包括的事前同意」を受けることで毎回米国の事前同意を受けることなく濃縮・再処理ができる、日本と同水準の韓米間協定に改訂すべきだという立場だ。魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は「濃縮・再処理問題(の解決)をやろうと思ったら、米国と引き続き協議して、既存の協定を調整しなければならない」と語った。 (中略) 原潜関連では「米国は韓国が原子力潜水艦を建造することを承認した」「米国はこの造船事業の諸要件を進展させるため、燃料調達案を含め韓国と緊密に協力していく」という表現が盛り込まれた。原潜を建造する場所や案が記されておらず、「悪魔は細部に宿る」という表現のように、熾烈(しれつ)な後続協議が予想される。 魏室長はこの日、「(韓米)首脳間の議論は最初から最後まで、韓国国内を前提に進められた」とし「建造場所についてはひとまず(韓国国内で)整理されたとみている」と述べた。韓米首脳会談では米国内建造の議論がなかったので、これを受け入れないという趣旨だ。しかし首脳会談後、米国のドナルド・トランプ大統領が「米国のフィラデルフィア造船所で建造する」と言っただけに、再び問題として浮上することもあり得る。 (引用ここまで・太字引用者) 米韓でファクトシートが発表された際、なにやら韓国では「韓国大勝利! 日本よりもよい条件を勝ち取った!!」みたいな報道が韓国メディアからあったのですが。 その典型例ともいえる記事がこれになるかな。 日本、ファクトシートを発表した際には“背後から殴られた”格好だったが…米国、韓国に対しては違った (中央日報) アメリカのファクトシートは日本の発表したそれとは異なるものだったが、韓国のものは共同ファクトシート(Joint Fact Sheet)なので事情が違う。 「韓国の勝利だ!」「原潜取得万歳!」「我々はイ・ジェミョン保有国だ!」 ってなってたのですよ。 ところが専門家から「これはこうした意味」「ここはこう」って解説が出るにつれて、「あれ、このファクトシート、そんなにいいもんじゃないのでは……」ってなりつつあるのですね。 とりあえずトランプ関税については曖昧なところも少なく、きっちりとした形になっています。 関連投資で1年の上限額は200億ドルと明記されていますし。 まあ、この額そのものが韓国側が「これ以上は無理」って言ってた150億ドルよりも上なんですが。 後半の安保についてと原潜取得については本当にふにゃふにゃで読もうと思えばどうとでも読める。 基本方針が決まっただけで具体的にはなにも決まってない状況。 もし、「ファクトシートに原潜取得について書いてある」として、明日から韓国が原潜建造をはじめたら、アメリカからクレームがついて終わりになるでしょうね。 それくらい「話はまだ初期の初期」でしかない。 ウィ・ソンラクやイ・ジェミョンは「原潜の建造は韓国で行うものと承知している」っていくら言おうとも、アメリカには関係ないことですから。 横山光輝生誕90周年記念電子出版「Selected Works」 三国志(1) 桃園の誓い横山 光輝光プロダクション2025-03-31 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 どの国とも関係性を築けず「孤立する韓国」 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…