韓国大統領室高官「関税圧力かける米国に、韓国が踏まれっぱなしだと思うなと伝えた」(ハンギョレ) 韓国政府は、米国との関税交渉の最大の争点である3500億ドルの対米投資ファンドについて、20日あまり前に米国側に了解覚書(MOU)の修正案を手渡したことを明かした。返答はまだ来ていない。 キム・ヨンボム政策室長は2日に中央日報が報道したインタビューで、「建設的で詳細な修正代案を作成して米国側に手渡した」として、「まだ具体的な回答はないため、待っているところ」と語った。修正案は5枚の英文で、国内最高水準の法律家たちが作成にかかわったという。MOU修正案は先月11~13日に訪米したキム・ジョングァン産業通商部長官から米国のハワード・ラトニック商務長官に手渡された。キム室長は「私たちはできる限り忠実に交渉に臨んでいる」として、「(MOU修正案に続き)米国の要求に合わせるためには韓米通貨スワップ協定が必要条件だということまで伝えたが、返答はない」と語った。 韓米の最大の争点である投資ファンドの構成については、キム室長は「韓国は3500億ドルをリミット(limit:限度)概念と考え、そのうち多くても5%ほどのみがエクイティー(equity:直接投資)で、ほとんどがローン(loan:貸付)やギャランティー(guarantee:保証)だと理解していたが、米国は『キャッシュフロー(cashflow)』と表現することで、実質的にはほぼエクイティーを要求してきた」と語った。キム室長は先月24日(現地時間)の米ニューヨークでのブリーフィングでも、同様の趣旨の説明をおこなっている。 キム室長は、交渉過程でのやや荒っぽいエピソードも紹介した。キム室長は「米国は韓米MOUと日米MOUの案を同時に送ってきた。『日本はこの案が良いと言っているが、あなたたちはなぜ反対するのか』というふうに迫られた」と説明した。また「非公式のルートでは『韓国を踏みつけたからといって踏まれっぱなしかだと思うな、踏む足もただじゃ済まない』というような言葉も行き交う」と語った。 (引用ここまで・太字引用者) 韓国側がアメリカに対して「3500億ドルの投資をするなら3つの条件が必要だ」として、MOU修正案を返送したとのこと。 その3つの条件は── 1.韓国との無制限の通貨スワップ協定を結ぶこと 2.3500億ドル中、現金は5%ていどに収めること 3.投資の元金回収中は利益の90%を韓国側が得ること ──とのこと。 で、先月の11日にこの条件を渡して、まだ返事なし……と。 いや、もう返事ないんじゃない? 韓国への関税は25%がすでに賦課されています。8月7日からですね。 で、条件によってはこれを15%にまで下げる、とのことでした。 その条件が韓国からアメリカへの3500億ドルの投資。 アメリカ側の出してきた条件に従わないのであれば、25%のままで終わるんじゃないですかね。 トランプ政権の言い分としては「関税を嫌うのであれば、アメリカ本土に工場を建ててアメリカ人労働者を雇用してアメリカ人のための製品を作るといい」としているわけです。 現代自動車やキア自動車もその方向で動いています。 サムスン電子なんかも同様ですね。 じゃあ、アメリカの立場としたら「25%関税賦課でよくない?」ってなりそうなものです。 アメリカ政府の人も忙しいのですから、韓国にそこまで時間もかけてられないでしょ。 韓国側当局者は交渉の場で「韓国を踏み潰すのであれば、足に穴が空くぞ!」とか鼻息荒かったそうですが。 「修正案を送りつけた」ってところから20日間、なんの返事もないんだったらもう返事こないんじゃないですかね。 「採用の折にはご連絡いたします」ってヤツですよ。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 じわりと反米感情を顕わにするイ・ジェミョン。その「自主国防」という言葉が意味するものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…