1: シャチ ★ 2025/07/24(木) 16:55:39.44 ID:LgWp7jm59 下肢静脈にできた血栓と呼ばれる血液の塊が、血流に乗って肺動脈に詰まる肺血栓塞栓症。症状が繰り返し起きる慢性肺血栓塞栓症の進行に気付かないまま、高齢者がフットマッサージ器の使用を続けた結果、急激に悪化し、死亡したとみられる症例があることが分かった。 長崎大学医学部法医学教室の安倍優樹助教らのグループが、福岡県久留米市で6月に開かれた日本法医学会学術全国集会で報告した。 それによると、死亡したのは80代女性。単独での外出が困難で、自宅1階で生活しながらデイサービスに通っていた。亡くなる10日ほど前から、少し体を動かすだけで息切れする労作時呼吸困難となり、死亡前日には下肢の浮腫も確認された。 病院を受診する予定だったが、午前1時ごろ自宅で倒れているところを発見。蘇生処置が行われ、救急搬送されたが死亡が確認された。 死因不詳のため法医解剖が行われ、剖検所見では、左右の肺の動脈に血栓が認められたほか、左右の膝関節裏の静脈やふくらはぎのヒラメ筋内静脈にも血栓が確認された。 肺動脈や下肢静脈内血栓の病理所見から、2カ月以上前から死亡1~7日前まで血栓塞栓が継続的に起きていたと推察され、慢性肺血栓塞栓症に急性肺血栓塞栓症を併発する形で急性憎悪し、死亡したと推定した。 急性肺血栓塞栓症を引き起こす要因は、下肢の筋肉収縮による血栓の遊離とされているが、この女性は加齢に伴う筋力低下や労作時呼吸困難により、活動量が減り、下肢筋肉の収縮も頻度や強度が落ちていたとみられている。 一方、呼吸困難が現れた後も、機器による血栓部を含む下肢マッサージを通所先で継続しており、血栓の遊離はフットマッサージ器の使用で生じた可能性があると判断した。 安倍助教は「機械式のフットマッサージが慢性的な肺血栓塞栓症の危険因子になり得ることを示している」と説明。もし、片方の足に浮腫や圧痛などが見られたり、ギプス固定や脳梗塞などで足が動かせない状態が続いたりした場合は、まず、(血栓を形成する)下肢の深部静脈血栓症(DVT)の有無を調べた方がいいとしている。 高齢者は一般的に、検査時の身体的負担を不安に思う傾向があるが、DVTは血液検査やエコーなどの画像検査が主体となるので、採血以上の痛みは基本的にないという。(時事通信解説委員・宮坂一平) 7/24(木) 14:00配信 時事通信 フットマッサージ器を使った下肢のマッサージ(イメージ) 引用元: ・【医療】フットマッサージ器で慢性肺血栓塞栓症悪化か ~機器を継続使用の高齢者死亡、症例報告~ [シャチ★]…