初の大法官提請返戻、国民は失望している=韓国(中央日報) 李在明(イ・ジェミョン)大統領が曹喜大(チョ・ヒデ)大法院(最高裁)長が提請(任命推薦)した孫鳳基(ソン・ボンギ)大法官(最高裁判事)候補者に対する任命同意案を国会に提出しなかった。事実上の返戻だ。これを受け、大統領と大法院長の憲法上の権限が正面から衝突した。憲法は「大法官は大法院長の提請により、国会の同意を得て大統領が任命する」と定めている。提請権と任命権の対立は過去の政権でもあったが、司法府による大法官提請を大統領が拒否したのは李承晩(イ・スンマン)政権以降初めてだ。 青瓦台(チョンワデ、大統領府)は曹大法院長が孫候補を書面提請したことについて、機関間の権限を相互尊重するという憲法の趣旨に反し、手続き上の完結性を備えていないと説明した。しかし青瓦台が果たして司法府の権限を尊重したのかという同じ問いを投げかけるしかない。大統領による選択的な返戻は司法府が大統領の下にあるかのような印象を与えた。それにより三権分立と司法府の独立という憲法上の原則が損なわれることを果たして国民が納得するのか問わざるを得ない。 (中略) 大法院長を含む大法官の85%(22人)を任期中に任命する李大統領が自ら違憲性をめぐる論争を招いている。青瓦台と大法院の衝突は国民を不安にさせている。どうしてこのような事態になったのか、国民はただ失望している。今からでも円滑な意思疎通を通じて円満に解決されることを国民は望んでいる。 (引用ここまで) 韓国の大法官(最高裁判所裁判官に相当)は「大法院長が提案し、国会の同意を得て、大統領によって任命される」と憲法にあります。 第104条2項。 司法の頂点でもある大法院の裁判官ですから、大統領が任命する形になっているのですね。 ちなみに憲法裁判所の裁判官9人はそれぞれ3人ずつ、国会、大統領、大法院長(最高裁長官に相当)が任命します。 憲法裁は司法からちょっと外れた位置にある、ってことですね。 これまで大統領による大法官任命拒否は例がありません。 「大法院長の任命拒否」だと1回だけ例があって、それでも李承晩政権時代の1957年にまで遡る必要があります。 それ以降でも大統領側から「拒否したい」との意向を見せたことはあります。 ノ・ムヒョン政権時代とユン・ソンニョル政権時代に1回ずつ。 ノ・ムヒョンは特定の人物について拒否検討、ユン・ソンニョルは「特定の思想、政治志向を持っていたら拒否したい」としました。 ですが、最終的にはどちらケースも任命しています。 つまり、イ・ジェミョンは憲政史上はじめて「大法院長による大法官任命提案を拒否した」わけです。 司法の人事権に介入したわけですね。 以前からイ・ジェミョンは「三権分立と言っても司法は国会に劣る」との意向を示してきました。 え、そんな大統領が民主主義国家に存在するわけがない、ですって? ……まあ、普通に考えたらそうなんですが。 本当にそう言っているんですよ。 三権分立には序列がある、のですよ。 なんというかね。 そうした思想を如実に現したのが今回のケースです。 「司法は大統領よりも下にある」「気に入らない大法官任命は拒絶する」としているわけですね。 これぞイ・ジェミョンってところです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 2000年代にあった「頭がおかしい」としか思えない韓国政府、市民団体の対日行動をみて見よう 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…