高まる米国の保護関税の壁に…韓国、メガFTA「CPTPP」加盟の動き(中央日報) 政府が包括的および先進的なTPP協定(CPTPP)に関連し、事実上、加入を進める方向で公論化に着手したとの見方が出ている。 具潤哲(ク・ユンチョル)副首相兼財政経済部長官は27日、対外経済長官会議を開き、「中堅国間の連携を強化し、重要なサプライチェーンの安定化と輸出市場の多角化を図るため、CPTPP加入に関する社会的な議論と意見聴取に本格的に着手する考え」と述べた。 (中略) 韓国国内の動きは過去とはかなり異なる。CPTPP加入の必要性は文在寅(ムン・ジェイン)政権時代から提起されてきた。しかし当時の政府は日本の福島原発処理水や日本産水産物の輸入問題などをめぐる反発により、国会報告のハードルを越えることができなかった。 政府が再び加入に向けて動きを加速させる背景には、急激に変化する世界の通商環境がある。最近、米国の関税障壁強化や自国優先主義拡大により対外的な不確実性が高まる中、政府内では多国間の通商枠組みであるCPTPPへの加入の必要性が改めて重視されている。CPTPPに加入すれば、韓国がまだ2国間FTAを締結していないメキシコ市場への参入障壁が低くなるほか、日本との貿易においても地域的な包括的経済連携(RCEP)より高いレベルの市場開放効果が期待できる。 (中略) 最大の障害は農業・漁業関係者の反発だ。CPTPPはこれまでの他のFTAと比べて市場開放レベルが格段に高い。韓国農村経済研究院によると、CPTPP加盟国の農食品分野の平均関税撤廃率は96.3%にのぼる。韓国後継農業経営人中央連合会(韓農連)は同日、声明を発表し、「農業の現場ではCPTPP加入を『韓国農業への死刑宣告』と呼んでいる」とし「農業の犠牲を前提とする通商政策を直ちに中止するよう求める。現在のまま推進するなら阻止闘争も辞さない」と警告した。農林畜産食品部も同日、別途の資料を発表し、「農業関係者との十分な意思疎通を経たうえで加入を推進するかどうかを決定するべきという立場」と明らかにした。 (引用ここまで) CPTPP加入に「匿名の韓国政府関係者」とかではなく、閣僚から声が上がってきた。 それも経済担当副首相兼財政経済部長官。日本でいうところの財務大臣から。 「CPTPP加入への議論を本格的に着手する」と。 とはいえ、かなりの障壁が残されています。 まず、農業漁業関係からは「絶対反対」とされていること。 これまで結んできたFTAについては農業部門の関税撤廃率は72%ほど。 それに対してCPTPPのそれは96.3%。 政府CPTPP加盟議論の着手に農家の反発···「農業基盤は崩壊する」(ニューシス・朝鮮語) この談話が出た当日にこれ。 まあ、これから日本のフルーツも知的財産として防御されていくでしょうし。 じり貧であるのは間違いないところですけどね。 まー、正直なところ外需頼りでしか経済成長を遂げられていない韓国にとって、CPTPPって渡りに船なんですよね。 本来であれば。 ですが、ムン・ジェイン政権は「日本が主導するCPTPPに加入はまかりならん」って誘いを断ってしまったわけです。 んで、さらに処理水放出でヒステリーを起こして「日本の水産物輸入禁止だ!」って騒いで、WTOにそれを認められてしまった。 この「日本に勝利した」ことを捨てられずにいて、CPTPPが加盟国を増やす中でも動きが取れなくなってしまっていたのです。 んで、いまになってアメリカが自国優先主義を打ち出してきたもんだから、慌てて「加盟について議論を……」とか言い出した、と。 「日本に勝利した」トロフィーである水産物輸入禁止を取り下げられるならやってみればいいと思いますよ。 日本からみればどうでもいいトロフィーですが、韓国にとっては「日本に勝った」って象徴ですから。 それはそれは重い重い意味をもつのなのです。 これが捨てられるのであれば、「法治」にちょっとだけ近づくこともできるのですが。 さて。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国で大流行したジャンル、「日本懲罰もの」の系譜を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…