「完全に滅びた」···工場が止まると商店街が相次ぐ廃業「鉄鋼都市の悲鳴」(韓国経済新聞・朝鮮語) 「鉄鋼の心臓」浦項市に危機が高まっています。 1977年に設立されたコスチールは、軟鋼線材や鉄筋などを生産し、浦項鉄鋼産業と半世紀近く共に歩んできた中堅企業です。 一時、年間数十万トンの製品を生産していた同社は、建設景気の低迷や輸入産の攻勢などに耐え切れず、昨年、企業再生の手続きに入りました。 比較的新生鉄鋼メーカーのハンシン製鋼も無期限休業に入りました。 最近では、管理人だけが空の工場を守っています。 このように浦項鉄鋼産業団地内で休·廃業した業者が10ヶ所に達します。 2024年の2ヶ所から1年で5倍に増えた水準です。 浦項産業団地から始まった危機は、工場の塀を越えて浦項都心全域に広がっています。 鉄鋼業者の生産と雇用が減り、地域消費まで萎縮し、元都心のあちこちでは空き店舗と閑散とした街が日常になり、幽霊都市を彷彿とさせています。 ポスコと数百の鉄鋼企業、ポステックまで抱いた代表的な産業都市が鉄鋼不況と共に揺れているのです。 政府も特別法制定と雇用支援など対策を相次いで出していますが、現場では「直ちに止まった工場を再び稼動できるか」という懐疑論が少なくありません。 (中略) 産業団地から始まった寒気は都心部にも広がっていました。 迎日台海水浴場など観光客が訪れる海岸商圏はそれなりに持ちこたえていますが、元の都心に入ると風景が変わりました。 商店街のあちこちに賃貸案内文が貼られ、昼間も街を歩く人が多くありませんでした。 商人の間では「浦項は完全に滅びた」という自嘲まで出てきました。 (中略) およそ10年前、北区斗湖洞にロッテマートが入ってくるというニュースが伝わった当時、伝統市場の商人たちは(中略)強く反発しました。(中略)大型マート開店を阻止しても、地域商圏が生き返ったわけではありませんでした。 今、元都心には空いている店舗や競売にかけられた建物が寂しく街を守っています。 韓国不動産院によると、浦項中央集合商店街の空室率は2024年第3四半期32.5%から高空行進し、第1四半期38.2%まで上がりました。 全国平均(10.5%)の4倍近い水準です。 (引用ここまで) 浦項といえば鉄。 鉄といえば浦項。 浦項スティーラーズなんてサッカークラブがあるほどに、浦項は「鉄の都市」なのですが。 巨大製鉄企業であるポスコの城下町である浦項の火が消えそうだ、との話。 きっかけはもちろん、中国の不動産不況に伴う建設産業の衰退。 中国国内で使われる予定だった鋼材が世界にどっとあふれていったのですね。 その直撃を食らったのが韓国。 まあ、日本もけっこう食らっていますが。 天津、寧波あたりから黄海を渡ればすぐに納入できちゃうのがきついんですよね。 で、それに伴ってポスコがだいぶきついことになっています。 21年には8兆7700億ウォンの営業利益を叩き出していたものが、25年には1兆6700億ウォンに。 そしてその城下町でも縮小がはじまっているとのこと。 記事冒頭のコスチールは去年に会社更生法を申し立てて、メーカーから鋼線の流通企業に転身を遂げたとのこと。 韓国国内の3ヵ所の工場は売却、ベトナムの工場も現地企業に売却。 350人ほどだった社員は50人に減らして「回生の優等生」となったそうですよ。 まあ、首を切られた300人にはそんなこた関係ないでしょうけどね。 んで、きついのは工場がなくなるとその周辺の商圏生態系もぶっつりとなくなること。 350人が工場に勤めていたらその家族がいて食事して、買い物して、レジャーが必要になって……ってなるわけですよ。 数倍の人々の生活を支えていたはずなのですが、それが一気に消滅。 2010年前後の「悪夢の民主党政権」ではそんなことが日常茶飯事で起きてましたね。 去年、「浦項鉄鋼産業団地」で休廃業した企業だけで10社に及ぶってことで。 そうした生態系の断絶がそこここで起きているのです。そりゃ内需も拡大しないよね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 サッカー韓国代表がW杯で敗退→イ・ジェミョン大統領「無能を指揮官に選んだからだ」→韓国国民「ホン・ミョンボのせいだ!」……そもそも弱いからでは? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…