1 北海道新幹線は採算が取れない――。 財務省は23日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)でこう指摘した。昨年12月、工事中の新函館北斗―札幌間で、事業費が最大1.2兆円さらに増えることが判明。費用対効果を改めて試算したところ、工事の中止を検討すべき水準に落ち込んでいるという。 北海道新幹線は新青森―新函館北斗間が2016年に開業し、札幌までの延伸工事中だ。昨年12月、この区間の事業費が約2.3兆円から最大約3.5兆円に膨らむという試算が、建設主体の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」から公表された。資材価格や人件費の上昇に加え、トンネルの掘削で軟弱地盤や岩塊にあたり、工事が長期化したことが理由だ。 整備新幹線の着工は、建設によって利用者やJRが得られる「便益」を数値化し、事業費で割って「1」を上回ることが条件だ。事業費の上ぶれを踏まえ、財務省が試算したところ、未工事分の費用対効果が0.9となり、得られる効果が費用よりも小さくなった。 2 まじで中止しとけ 4 試される大地…