カカオサービス停止の教訓、無意味だった……政府の訓練奨励も国情資院で火災(聯合ニュース・朝鮮語) 2022年カカオ障害事故を契機に政府が昨年データセンター火災にともなうデジタル災難状況を模擬訓練しても国家情報資源管理院火災とそれによる行政サービス不通事態を防ぐことができなかったという指摘が出てきた。 国会科学技術情報放送通信委員会所属のイ・ジュヒ議員(共に民主党)が3日、科学技術情報通信部から提出された資料によると、科学技術情報通信部は昨年11月、データセンター火災による通信災難状況を仮定した現場訓練を長官主管で実施した。 民間でサムスン電子、サムスンSDSが訓練に参加し、サムスンSDSデータセンターにリチウムバッテリー問題で火災が発生し、停電になった時、サムスンペイサービスがまともに作動するかどうかを点検した。 データセンター間で災難復旧(DR・Disaster Recovery)体系を稼動し、1ヶ所が麻痺した時に補完役割をする他のデータセンターを基盤にサムスンペイが正常運営されるかサービス多重化状況を点検した。 訓練に政府側には国政資源を管轄する行政安全部を含め、当時放送通信委員会、金融委員会、中小ベンチャー企業部などが参加した。 イ・ジュヒ議員は「行政安全部が今回の国政資源火災と似た災難状況を直接訓練しても自分の牛舎は直せなかったわけだ」と批判した。 (中略) データセンターは実際の災難状況シナリオを設定し四半期別に1回以上訓練し、年1回以上は消防・電気関連機関などと合同訓練を行う。 (中略) イ議員は「政府が民間に対しては規制を細かくしながら、自分たちのデータセンターである国政資源管理は非常に不十分だった」と指摘した。 (引用ここまで) 2022年にカカオのデータサーバ火災がありまして。 ほぼ韓国における通信インフラとなっていたカカオトークは翌日になんとか回復したものの、その他のサービス等が4日間不通になったままでした。 サーバが冗長化されていなかったために「インフラが停止したまま」になったのですね。 さすがに韓国政府もこの火災に伴うサービス停止を受けて「国民のインフラに直結している民間のサービスは防災訓練を行わなければならない」と規定したのですよ。 カカオトークとかサムスンペイといったプラットフォームといえるサービスについては、冗長化が行われているかどうか。 あるいはその冗長化が火事や地震といった災害があった際、動作するかどうかのチェックが行われてきたとのこと。 でも、足下の自前のサーバでは冗長化されていなかったってオチ。 さすがとしか言いようがない。IT大国、IT強国っすなー。 ただまあ……韓国のインフラってこんなもんですよ? 2011年には大規模停電が起きました。ブラックアウト寸前であったとされています。 その後、3年くらいに渡って電力が逼迫して冬には大統領が国民に向けて「重ね着をして寒さを乗り切りましょう」、夏には「公的機関は冷房停止します」なんてやってたものでした。 別に地震が起きて原発停止したってわけでもないのにね。 インターネットについては2009年に主要サイトがダウンし、極端に速度が低下するなどしていました。 これもセキュリティの問題でした。 2003年1月には韓国全土でワームだったかトロイの木馬にやられるだったかで完全にインターネットが停止するなんてこともありました。 同じ被害が世界各国であったのですが、他の国では「やや重いかな?」くらいの被害。それなのに韓国では完全にダウンする始末。 根本的に韓国のインフラは「保てるレベルでぎりぎり」を目指しているんですよ。だってそのほうが費用が安くて済みますから。 建物なんかも同様で、だからこそけっこうな頻度で大規模な崩壊事故が起きるのです。 ぎりぎりを狙いすぎて通常時でも保たないものもできてしまうのです。 なので、こうして時折「終わった、なにもかも……」的な事故が起きてしまう。 これでも「自称・デジタル政府先進国」ですからね? なお、今日現在で復旧率は20%ほど。 モバイル公務員証など国政資源システム132個回復…回復率20.4%(KBS・朝鮮語) 今日で火災から10日目です。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 じわりと反米感情を顕わにするイ・ジェミョン。その「自主国防」という言葉が意味するものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…