1: ななしさん@発達中 2025/06/03(火) 23:23:48.69 ID:tjuA9/a49 【酒】過剰飲酒で亡くなる高齢男性にある共通点 法医学者が語る「現役時代バリバリ働いていた会社員がアルコール依存症に陥るまで」 内閣府の「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上の人の死因では、老衰を除けば悪性新生物(がん)や心疾患、脳血管疾患が多くなっています。 そうした状況のなか、高齢者の異状死の特徴を研究しているのが、法医学者の高木徹也さんです。 ※略 ◆定年退職後に死ぬ 高齢男性が、自室で黒っぽい血液を吐いて亡くなっているのが発見されました。 身体が黄色く、部屋に空になったお酒の容器がたくさんあれば、その状況だけで私たちは「アルコール性肝硬変にもとづく食道静脈瘤破裂」と判断します。 亡くなった人は「アルコール依存症」で、昼夜問わず飲酒していたのでしょう。 こうして亡くなった人たちの部屋には、30年前は日本酒の瓶、25年前は日本酒の紙パック、20年前からは焼酎の大きなペットボトルに変わり、 最近ではアルコール濃度の高いレモン割り缶チューハイが多く転がっているようです。 ◆食道静脈瘤破裂の典型的な亡くなり方 お酒に含まれるアルコール成分の多くは、肝臓で代謝されます。このとき、血管内の脂質もアルコールによって肝臓へと運ばれ、蓄積されて「脂肪肝」になります。 溜まった脂肪組織は柔らかく壊れやすいので、肝臓はそれを補修しようと線維を増やして硬くなり、「肝硬変」となります。 すると肝臓を通る「門脈」という血管が通りづらくなって、血液が別の血管を迂回するようになるのです。 その迂回先の一つが「食道静脈」という血管。 本来血液量が多くない血管に多量の血液が流れ、瘤を作り、それが破裂し吐血する……というのが、食道静脈瘤破裂の典型的な亡くなり方と言えます。 ◆寂しさに負けてしまって…… 解剖の経験上、高齢男性がこうして亡くなる背景には、比較的共通する点があります。 現役時代バリバリ働く会社員で、そこそこ高い役職についていたケースが多いのです。 しかし定年退職後、それまでの功績も人脈もなくなったうえ、家庭では邪険にされるなど肩身の狭い思いをする人もいるようです。 さらに、もともとプライベートの友人や趣味が少ないとなると、寂しさをお酒で紛らわすようになる場合も少なくありません。 お酒を飲んで暴言を吐いたり、暴力を振るったりしようものなら、ますます家族や友人は離れていき、さらに飲酒がすすむ……。 こうしてアルコール依存症になる人が多くいます。 もともとお酒に強いかどうかは関係なく、飲み続けることで耐性がついて依存性が高くなり、飲酒量が増えていくのです。 ◆多量飲酒は全身各所に悪影響を及ぼす アルコール依存症に陥ると、毎日お酒を多量に飲み続けることで、脂肪肝や肝硬変以外にも 「膵炎」「アルコール性心筋症」「ウェルニッケ脳症」などの病気を引き起こしやすくなります。 突然死の原因としては、肝硬変や食道静脈瘤破裂が代表的で、なかでも食道静脈瘤破裂は、周囲に黒い血液を吐いた状況が認められるのが特徴です。 ※略…