1:香味焙煎 ★:2025/08/09(土) 02:58:00.35 ID:dztdsN4v9.net 自動車整備士の夏は厳しい。1年中ツナギを着ていて真夏は汗だくで働いている。しかし、昨今は環境が改善してきているようだ。整備士の仕事環境の今をお伝えしていこう。 整備工場のエアコン普及過程は公立高校の流れに近い 現在の高等学校普通教室におけるエアコンの普及率をご存じだろうか。全国の普通教室におけるエアコンの設置率は、2024年9月1日現在で、99.4%となっている。 関東以西にお住まいの方は、教室にエアコンが無いなんて考えられないことかもしれないが、最も設置が遅れていた東北では、教室にエアコンがある環境は最近整ったもの。 たった6年ほど時を戻しただけで、宮城県の高等学校におけるエアコンの設置率はわずか2.3%、岩手県で1.9%という低さだった。ただ、2018年当時でも関東以西では設置率80%を超え、大都市圏では100%になるところも。これだけ北と南では、冷房設置状況に違いがあるのだ。 さて、話を自動車整備の現場に戻そう。整備工場におけるエアコン設置率は、公立高校のエアコン設置率に近いと言われている。 つまり全国的に整備が進んだのはここ数年のこと。特に東北地方のディーラーで話を聞くと、若手整備士が灼熱の現場に耐え切れず辞めていくこともあったそうだ。自動車大学校では空調が整った環境で整備をしてきたのに、いざ働きに出ると学校よりも劣悪な労働環境に驚く人も多い。 若手整備士の流出を防ぐため、空調整備の遅れた東北のディーラーでも、8割近くまで整備は進んだ。特にエアコンとエアシャッターの同時設置が多く、自動開閉式のエアシャッターがあるため工場内の温度は格段に下がり、作業効率があがっている。 また、これまで自動車整備工場で採用されてきた「馬小屋式」の工場は、昨今建設されなくなってきた。横に長く建屋をつくる馬小屋式は、クルマの出し入れは楽なのだが空調が効きにくいというデメリットがある。 そこで、最近は整備工場には入り口・出口が1カ所ずつしか設けられず、建屋の中に通路を作って左右にクルマを入れていく「中通路方式」へと建て替えるディーラー工場が多い。 馬小屋式と中通路式の整備工場を比べると、エアコンを作動させたときに建屋内の気温は10℃近く差が生まれる。この差は働くエンジニアにとって、大きな差と言えるだろう。最近のディーラー整備工場は、かなりキレイで夏でも涼しい。 次ページは:ツナギじゃなくてもいいでしょ!ポロシャツ整備士は超快適! (続きは↓でお読みください) ベストカー 8/8(金) 19:00配信…