韓電が社債増発へ送電網投資圧力と料金据え置きで資金確保模索(朝鮮BIZ) 韓国電力が財務構造の改善と送電網などインフラ投資拡大のために債券発行を大幅に増やして資金を調達するとの観測が出ている。2028年総選挙を前に世論を意識した政府と政界が電気料金の値上げを容易に決定しにくいという理由からだ. 6日、業界によると、韓電は最近、サムスン電子に20兆ウォン、SKハイニックスに5兆ウォンの計25兆ウォン規模の電気料金前払いを提案し、現在、実務協議を進めている。韓電は来年末まで毎月2兆ウォンずつ分割納付する案を提示したとされる. 今回の協議は、来年末に予定された韓電債発行限度拡大措置の終了を前に、韓電債発行の代わりとなる他の資金調達手段を探すために始まったものだ. 過去、韓電債は資本金と積立金合算額の2倍の限度で発行できた。しかし2022年、ロシア・ウクライナ戦争で韓電の財務状態が悪化し、来年末まで時限的に債券発行限度を5〜6倍に増やす内容の韓電法改正案が国会を通過した。戦争で国際燃料価格が急騰したが、国内料金を適時に引き上げられず困難に陥った韓電を支援することにしたものだ. (中略) 韓電は政府支援に加え、来年末までにサムスン電子、SKハイニックスから前払金25兆ウォンを確保すれば、既存の韓電債発行限度が2倍に回帰しても必要な運営資金を調達することが可能だとみている。韓電関係者は「来年終了する韓電債発行限度5〜6倍拡大措置の延長は考慮しておらず、既存の限度である2倍で資金運用が可能となるよう複数の方策を検討している」と述べた. しかし市場では、韓電が債券発行を増やすとの懸念がなお強い状況だ. (中略) 先月末までの韓電債発行額は12兆2100億ウォンと集計された。韓電債は信用格付けAAA級で政府が保証する最優良債だ。韓電債が市場にあふれると、市中資金が韓電債に流れ、他企業の社債金利が上昇し資金調達が萎縮する現象が生じる. (引用ここまで) 韓国電力が「サムスン電子に20兆ウォン、SKハイニックスに5兆ウォンの先払いを求める」との発表をしていました。 韓電への負担が増えるばかりなので、将来的な電気料金を先渡ししてくれないかとの提案だったのですね。 赤字と言えば韓電、韓電と言えば赤字。 現在まで負債総額は210兆ウォンを突破。 ウクライナ戦争であまりにもエネルギー情勢が悪化したために、時のユン政権が「27年末まで資本金+積立金の5〜6倍まで債券発行してもヨシ!」ってしたのですね。 結果としては韓電の大規模な債券発行で他の韓国企業の債権がまったく買われなくなってしまって、流動性危機を起こしかけたことがあるのですが。 まあ、それもいい思い出。 来年にはその時限措置も終了してしまうので、「サムスン電子さん、SKハイニックスさん、前借りできないっすかね?」ってやっていたわけです。 政治的案件で電気料金値上げもできないので。 ですが、両社ともに「いや、無理っすね」と拒絶。 理由は「いつまで現在の半導体好況が続くか分からないから」だそうです。 サムスン・SKハイニックス 電気料金の5年分前払い拒否=経営負担を懸念(聯合ニュース) そりゃまあ……そうだよねっていう正論ではあるのですが。 イ・ジェミョン政権はこの半導体好況がどこまででも続く、我々の成果だって見ているようですが。 企業側からしてみたらDRAM相場なんて天国と地獄を繰り返してきたわけで。 ほんのちょっと前にSKハイニックスは決算で赤字、サムスン電子も半導体部門で大赤字でしたからね。 結果、韓国電力は「インフレ下で電力網整備はしなくちゃいけないのに、電力料金を上げることができずに詰み」になりました。 まあ、債券発行額上限を上げる時限立法を延長するだけでしょうけども。 前回はレゴランド事態で江原道が発行済み手形を引き取らないって事件が重なってえらいことになりましたが。 こういうタイミングでなにかが起こるとドミノ倒しが起きるんですよね……。市場ってのはそういうものなので。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 『ヘタリア』の「韓国」は偏見だったのか?──1990年代から2010年代、日本人の韓国観を形づくったものとは? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…