
1: 樽悶 ★ 2026/05/14(木) 21:21:58 ID:dJuHTACz9 昨年、十三回忌を迎えた。 2013年に経済学者・三木谷良一氏が膵臓がんで亡くなってから13年。 その息子は、父が亡くなる数カ月前に「光でがんを消す」という光免疫療法と出会い、それ以来、数百億円規模の私財を投じてきた。 楽天グループを率いる三木谷浩史氏だ。 いまはバイオベンチャー・楽天メディカルのCEOとして、「がん克服は自分のライフワークだ」と語る。 稀代の実業家が、新しいがん治療法に人生を賭ける理由とは─。 (取材・構成・文=芹澤健介) ◾父の氏と、「光でがんを消す」治療との出会い 三木谷浩史が「光免疫療法」と出会ったのは、父・良一(享年83)を膵臓がんで亡くした年だった。 余命を告げられてからの約半年、彼は世界中の論文を読み漁り、あらゆる治療法を求めて海外の名だたる病院を巡った。 化学療法、重粒子線、放射性同位元素を用いた最先端の治療─できることはほとんど試した。 それでも、膵臓がんを治す決定打は見つからなかった。 「何かあるはずだ、絶対にもっといい治療法があるはずだと思っていた」と、三木谷は当時を振り返る。 しかし現実には、「今のところ、膵臓がんに有効な治療法はない」という答えを、世界中の医療機関から突きつけられることになった。 医師によっては「もう何もせず、自然に任せたほうがご本人のためだ」と告げる者もいた。 そんななかで紹介されたのが、アメリカ国立衛生研究所・NIHでがん治療の研究をしていた小林久隆医師だった。 互いに多忙を極める2人が最初に会った場所は東京・ホテルオークラのステーキ店。 ちょうど帰国していた小林が「小一時間なら対応できる」と、ノートPCを開いてプレゼンテーションを始めた。 示されたのは、特定の抗体でがん細胞を「マーキング」し、そこに近赤外光を当てることで、選択的にがんだけを壊氏させるという聞いたことのない治療コンセプトだった。 一通り説明を聞き終えた三木谷は、こう漏らしたという。 「正直、おもしろくないほど簡単に思えますね」 がん細胞を標的とする抗体に光感受性物質を結合させ、特定の波長の光でピンポイントに破壊する。 動物実験で示されたデータとメカニズムを見て、「これは人間でも効かないはずがない」と確信に近い感覚を覚えた。 「マウスでうまくいっているのに、人間で効かない理由が合理的に説明できない」と。 (省略) ◾私財数百億という賭け─亡き父の言葉と、ライフワーク ただ、この規模の挑戦には莫大な資金が必要だ。 シリーズFラウンドまで重ねた資金調達のなかで、三木谷は楽天グループとしてだけでなく、個人としても継続的に出資してきた。 その総額は本人の口からはっきりとした数字は聞けなかったが、「数百億円」ということだった。 「一種のフィランソロフィー(社会貢献)ですよ」と、三木谷は、8年前のインタビューで聞いた言葉を今回も使った。 「金は天下の回りものだし、どう儲けるかと同じくらい、どう使うかが重要だと思っているんです。 命に関わる事業はセンシティブですけど、少しでも助かる人が増えるなら、そこに使えばいいじゃないかと」 ITや金融、通信など、これまで彼自身が手がけてきた事業と違い、医療の世界は圧倒的に時間がかかる。 治験、安全性評価、各国での承認プロセス─どれも一朝一夕には進まない。 「ITビジネスの感覚からすると、本当に時間がかかる」と苦笑しつつも、彼はこの事業を「ライフワーク」と位置づける。 最後に、こんな質問を投げかけた。 もし父が今の状況を見たら、何と言っただろうか。 経済学者として日本金融学会会長も務めた三木谷良一氏は、息子の人生の節目ごとに相談に乗り、示唆を与えてきた存在だった。 銀行を辞める決断、楽天創業、TBS買収の試み─そのたびに神戸の実家を訪ね、意見を求めてきたという。 「もし父が生きていたら……、どうですかね。 『ようやっとるやないか』と言ってくれるかな。 生前から『企業は人類の発展に資する仕事をすべきだ』と言っていた人なので」 がんで命を落とす人は、今この瞬間も世界中で増え続けている。 光免疫療法でその数をどこまで減らせるのか、現時点で断言できる人はいない。 だが、亡き父の言葉を胸に、一人の実業家が「まだ二合目」と語る山を、多くの医師や研究者と登り続けていることだけは確かだ。 5/13(水) 13:15配信 楽天・三木谷浩史が『がん光免疫療法』に私財数百億円を投じる理由━━亡き父の言葉と、ある医師との邂逅(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース昨年、十三回忌を迎えた。 2013年に経済学者・三木谷良一氏が膵臓がんで亡くなってから13年。その息子は、父が亡くなる数カ月前に「光でがんを消す」という光免疫療法と出会い、それ以来、数百億円規模のYahoo!ニュース…