【列伝】物理を越えた“悪魔の左足”。ロベルト・カルロスが刻んだ伝説の軌跡……「二世」が現れない唯一無二の存在サッカーの歴史を振り返る際、左サイドバックの概念を塗り替えた男の名を外すことはできない。ブラジルが生んだ伝説、ロベルト・カルロスだ。時速140kmを超える弾丸シュートと、物理学者が首をかしげるほどの超絶カーブ。その左足は、まさに「魔法」そのものだった。■ 伝説の1997年、フランス戦で見せた「物理無視」のFK彼のキャリアを象徴するのが、1997年のフランス戦で放った伝説のFKだ。ゴールまで約35m。左足のアウトサイドで叩かれたボールは、一度は壁の外側へ大きく外れる軌道を見せながら、突如として急激に変化。右ポストを叩いてネットに吸い込まれた。守護神バルテズがただ見送るしかなかったこの一撃は、今なお「史上最高のFK」として語り継がれている。■ レアル・マドリードで築いた「銀河系」の黄金時代インテルでの苦い経験を経て移籍したレアル・マドリードでは、11年間にわたり不動の左SBとして君臨。公式戦527試合に出場し、SBながら69ゴールという驚異的なスタッツを残した。 ベッカム、ジダン、ロナウドらと共に「ロス・ギャラクティコス(銀河系軍団)」の一員として、3度のCL制覇に貢献。右足のベッカム、左足のロベカルが並び立つFKのシーンは、相手GKにとって正に悪夢そのものだった。■ 「歴代最高」の議論に必ず残る名近年ではマルセロやマルディーニ、あるいは現代のグヴァルディオールらと比較されることもあるが、ロベルト・カルロスが持つ「破壊力」と「カリスマ性」は異質だ。100メートル10秒台の俊足と、負傷を寄せ付けない強靭な肉体。引退から10年以上が経過してもなお、「ロベルト・カルロス二世」と呼べる選手が現れない事実こそが、彼の唯一無二の価値を証明している。【サッカー】ロベルト・カルロスの左足は「規格外」 引退して10年以上...いまだ「ロベカル二世」は現れず [ゴアマガラ★]…