
W杯目前の衝撃…イラン辞退ならイラクかUAEが代替出場へ。FIFA規定の「裁量」が鍵に北中米ワールドカップ(W杯)開幕まで3か月と迫るなか、グループGのイラン代表が本大会出場を辞退する可能性が現実味を帯びている。英紙『The Guardian』が報じた。事態の背景にあるのは、緊迫する中東情勢だ。2月28日、アメリカ軍がイスラエル軍とともにイランへの攻撃を実施。これを受け、イランサッカー連盟のメフディ・タージ会長は「この攻撃の後、私たちが希望とともにW杯を享受することはできない」と述べ、ボイコットを示唆する異例の事態となっている。仮にイランが正式に辞退した場合、FIFA(国際サッカー連盟)は代替国の選出を迫られる。同紙によれば、その枠はアジア(AFC)に割り当てられる公算が高い。具体的なシナリオは以下の通りだ。パターンA:イラクが代替一番手現在、大陸間プレーオフに進出しているイラクが、ボリビアまたはスリナムの勝者に敗れて本大会出場を逃した場合、イランの代役として最優先で招集される見込み。パターンB:UAEにチャンス到来イラクが自力でプレーオフを勝ち抜き本戦出場を決めた場合、アジア5次予選(プレーオフ進出決定戦)でイラクに敗れた**UAE(アラブ首長国連邦)**が繰り上げ対象になるという。注目すべきは、FIFAの規定における代替チーム選定のプロセスだ。現行のW杯規定では、出場権獲得後のチーム交代について明確な自動選出ルールは存在しない。「FIFAは必要と判断されるいかなる措置も、単独の裁量で取ることができる」「当該加盟協会に代えて別の協会を参加させる決定を下す場合がある」このように、最終的にはFIFAの「裁量」に委ねられており、ランキングや予選成績をベースとしつつも、政治的・商業的な判断が介在する余地も残されている。本大会の組み合わせ抽選会(昨年12月実施)を終えた後での辞退は、サッカー界にとって極めて異例だ。過去には1950年ブラジル大会で、フランスとインドが渡航費やスケジュールの問題を理由に参加を断念した例があるが、現代のW杯においてこれほど直前のボイコットは前例がない。イランが予定通り出場すれば、グループGでニュージーランド、ベルギー、エジプトと対戦する。平和の祭典であるはずのW杯が、政治と軍事の荒波に飲み込まれようとしている。【サッカー】イランがW杯出場辞退ならイラク、もしくはUAEが代替出場? アメリカとの軍事衝突で緊張高まる [久太郎★]…