1: 名無しのがるび 2025/12/11(木) 12:29:24.46 ID:XzseMuIB0● BE:194767121-PLT(13001) 「俺は顔が広い」という勘違い 都内の分譲マンションで一人暮らしをする大崎修二さん(69歳・仮名)。大手企業の営業職として定年まで働き、還暦を過ぎてからは関連会社の顧問職も経験しました。長男は大阪で結婚し、長女も都内で家庭を持っています。そして一昨年、長年連れ添った妻をすい臓がんで亡くしました。 「寂しくないと言えば嘘になりますが、子どもたちもそれぞれの生活がありますからね。それに、現役時代は営業でしたから、外の付き合いは広いほうだと思っていましたよ。スマホの電話帳には500件以上入っていますし」 大崎さんは、自身の人間関係についてそう語ります。 趣味のゴルフには、月に一度はかつての同僚と出かける。行きつけの居酒屋に行けば、顔なじみの店主と言葉を交わす。自分はニュースで見るような「孤独な老人」とは違う――。大崎さんは、そう信じて疑いませんでした。 国立社会保障・人口問題研究所『2022年 社会保障・人口問題基本調査 生活と支え合いに関する調査』によると、日常生活における頼れる人の有無を尋ねたところ、一人暮らしの高齢女性は5.4%に対して、男性は24.9%。 多くの日本人男性において、人間関係の結節点となっていたのは「会社」と「妻」です。この2つを失ったとき、残された膨大な「連絡先」が、実は空虚なものであることに気づく人は少なくありません。大崎さんもまた、その現実に最も過酷なタイミングで直面することになりました。…