米国防次官補候補「韓国、中国抑止に寄与する『負担分担同盟』になるべき」(中央日報) 米国防総省のインド太平洋担当次官補に指名されたジョン・ノ東アジア担当副次官補は7日(現地時間)、インド太平洋地域の安全保障上の最大の脅威に中国を挙げ、中国を抑止するための韓国・日本など同盟国の役割を強調した。 ノ氏はこの日、米連邦上院軍事委員会承認公聴会に提出した答弁でこのように明らかにし、同盟国の独自の防衛費と戦力を画期的に増強するべきだとした。また「同盟関係を真の負担分担(burden-sharing)同盟に転換するべき」と主張した。 (中略) 特に韓国に対しては「主に韓米同盟の対北朝鮮通常式抑止に集中するべきだが、多くの力量が対中国抑止にも寄与できる」とし「(韓国軍の)長距離火力、統合防空およびミサイル防衛、宇宙戦、電子戦などの力量は(中国と北朝鮮の)2つの脅威に対抗し、地域内の抑止を強化するうえで意味のある影響を提供することができる」と話した。 韓米間で同盟現代化案が摸索される中、中国の軍事的脅威が現実化する場合、域内の米軍はもちろん韓国軍も一定部分の役割を遂行するべきという言葉と解説される。 (中略) 在韓米軍についても「この地域で米国の利益を増進するよう体制を整えて配置されている」としながらも「現安保環境に適切に焦点を合わせるよう韓国政府と協力する」と明らかにした。そして「すべての地域の脅威に対して朝鮮半島での米軍人員が適切に調整されるよう指揮部および国防部軍指揮官らと緊密に協力する」と伝えた。 (引用ここまで) インド・太平洋担当の国防次官補に指名された人物が「(在韓米軍は)現在の安保環境に適切に焦点を合わせるよう韓国政府と協力する」と述べた、とのニュース。 つまり、在韓米軍は北朝鮮に対応するだけでなくインド太平洋地域の安保に対して能動的に対応できるようにならなければならない。 さらにいうのであれば、対中国の戦力として成立しなければならないと。 この次官補候補はジョン・ノって名前からも分かるように、韓国系なのですが。 韓国が望むような発言はしてくれなかったようですね。 まあ、当然というべきか。 現在のアメリカ政府の意向を汲んでいる人物が高官に就任しようってことですから。 同様のことをアメリカの陸軍長官も述べています。 米陸軍長官「在韓米軍、北朝鮮・中国の脅威すべてに対応すべき」(東亞日報・朝鮮語) もはやアメリカ政府としては既定路線でしかない。 韓国が認める、認めないとか関係ないのでしょうね。 もちろん、駐留先の意向も建前としては聞き入れるでしょうけども。 在韓米軍の扱いでイ・ジェミョン大統領とトランプ大統領の関係が破綻するのではないかな、と考えています。 8月の米韓首脳会談もなんのリリースも出ない異例なものとして終わりましたが。 実際にはこのあたりで衝突があった結果、そのようになったのではないかと。 イ・ジェミョンは就任以降、頑ななまでに「インド・太平洋地域」って言葉を口にしていません。 あたかも韓国における禁句であるかのように。 韓国は安保上の「インド・太平洋地域への貢献」をミリほどもしたくないとの意向が透けてみえているのですね。 トランプ大統領が29日に訪韓して日帰り、もしくは極端に短い1泊2日であることも、安保面での協力体制がまともにできていないからではないかなぁ……と感じています。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 じわりと反米感情を顕わにするイ・ジェミョン。その「自主国防」という言葉が意味するものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…