すでに31個目、ノーベル賞を量産した日本・候補リストに入った中国……韓国はない(マネートゥデイ・朝鮮語) 「韓国も時流と関係なく長期的に着実に研究を支援する細心なR&D(研究·開発)政策が必要です。」 2025年ノーベル科学賞受賞者が発表された後、国内基礎科学者たちの評価だ。 韓国でもノーベル賞級の研究が出るためには、R&Dシステムの改編が必要だということだ。 (中略) 特に日本は今年、医科学分野だけで「2冠王」を達成し、1949年以降76年間、ノーベル賞受賞者31人を輩出した国になった。 このうち、科学部門のノーベル賞受賞者は計27人だ。 新しい科学強国に浮上している中国でも有力なノーベル科学賞候補が今年取り上げられた。 毎年ノーベル賞級の研究者を選んで発表する学術情報会社「クラリベイト」は、中国科学院の張濤教授を有力候補に挙げた。 (中略) いっぽう、韓国出身の科学者の名前は、数年間言及されていない。 2020年にナノ粒子分野の碩学であるソウル大学のヒョン·テクファン碩座教授がクラリベイトで指名された以後「何の便りもない」状況だ。 (中略) ノーベル化学賞受賞者の八木教授とMOFを共同研究した崇実(スンシル)大学化学科の金ジャホン教授は、「ノーベル上級研究はコインの両面のようだ。 創造的で挑戦的な研究には先行研究があまりない。 失敗の可能性が高いという意味」とし、「(研究者にとって失敗とは)次の研究費を取りにくくなるという意味」と述べた。 また「日本が化学分野で着実にノーベル賞を受けるのは長い時間にわたる基礎科学分野に対する支援が累積した結果」として「失敗の可能性が高くても若干の可能性が見える革新的研究を着実に支援する研究文化を定着させれば我が国でもノーベル賞級研究が出てくる」と話した。 (引用ここまで) 坂口特任教授がノーベル生理学・医学賞、北側特別教授がノーベル化学賞をそれぞれ受賞。 おめでとうございます。 韓国の報道も例年に比べてだいぶ熱が入っていますね。 去年は去年で望外ともいえるハンガン氏のノーベル文学賞受賞で大盛り上がりでしたが、「やはりノーベル賞は自然科学部門だよな……」ってなってる部分がありますね。 で、ピックアップした記事でも「地道に基礎研究を政府が支援していけばいつかは……」って話をしているのですが。 長期展望に基づいた研究支援、ねぇ。 以前、イ・ミョンバク政権下でけっこうな国家予算が投入されて基礎科学研究院 ── Institute for Basic Science(IBS)なる機関が設立されたことがあるのです。 2011年のことでしたね。 日本やアメリカの研究機関とも協力体制を整えて、国外からも研究者を招くなどしてそれなりに成果を出して「このままいけばIBSからノーベル賞受賞者が出るかもしれない」などといわれていたのです。 なお、数年後のムン・ジェイン政権下でIBSは「無駄な機関だ」と日陰者扱いされることになって、空中分解寸前までいってました。 ムン・ジェイン政権下ではイ・ミョンバク政権時代に行われた政策はほぼゼロになるまで徹底的に叩かれました。 長期展望どころか、政権交代する5年ごとに「前の政権のやったことだ」として叩き潰される。 10年どころか5年でちゃぶ台返しされるような状況でなにができるのかって話ですね。 かといって「研究だけは聖域」みたいな扱いが韓国でできるかっていったら、まあできないでしょう。 石を積んでは崩され、積んでは崩されを続けるしかないのです。 一縷の望みは国外脱出して研究を続ける、かなぁ……。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 じわりと反米感情を顕わにするイ・ジェミョン。その「自主国防」という言葉が意味するものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…