Samsung, SK hynix cut ESTA trips to US after mass detentions in Georgia(韓国中央デイリー・英語) 韓国の大手半導体メーカーであるSKハイニックスは最近、内部指示を社員に通知した。この文書は匿名を条件に「韓国中央デイリー」に共有されたもので、米国への出張を電子渡航認証システム(ESTA)を用いる場合は最長2週間に制限し、連続した訪問の間には1カ月の間隔を空けることを義務づける内容となっている。 この通知には、米国入国審査に対応するための標準化マニュアルも含まれており、社員は訪米目的を「短期のビジネス会議や現場視察」であると説明し、往復の旅程が確定していることを明示するよう指示されている。予定活動について質問された場合は「会議と研修への参加のみ」と答えるよう求めている。 サムスン電子も同様のガイダンスを発出しており、とりわけデバイス・ソリューション(DS)部門でESTAを利用した米国内製造施設への渡航を制限している。 (中略) 現代自動車は9月7日からESTAを利用した米国出張に対して最長1週間の制限を設け、不要不急の出張者には早期帰国を促し、大半の渡航をキャンセルした。 (中略) LGグループもまた、LGエナジーソリューションを含む――今回の移民当局による拘束の直接的な影響を受けた企業――LGエレクトロニクスなど系列各社とともに、ESTAを利用した米国渡航を全面的に停止した。 こうした一連の広範な渡航制限は、米国移民・関税執行局(ICE)が9月4日にジョージア州の製造拠点で475人を拘束したことを受けたものだ。このうち317人が韓国籍で、入管違反が理由とされた。拘束者の内訳は、ESTAを利用していた韓国人が170人、B1(商用)またはB2(観光)ビザ利用者が146人だった。 (中略) 韓国企業は長年にわたり、短期の米国出張に電子渡航認証システム(ESTA)を常用してきた。特に工場が稼働前の最終準備段階にある期間には、業界の慣習として定着していた。 しかし、ESTAやB1・B2ビザは法的に、会議・学会・現場視察など非生産的な活動にしか利用できない。雇用や経済的な寄与と見なされる活動は、米国の移民法で禁止されている。米国商務長官ハワード・ラトニック氏は木曜日にAxiosとのインタビューで、今回の拘束について「全面的な責任は韓国企業にある」とし、「正しいビザを取得し、間違ったやり方をするな」と強調した。 (引用ここまで) 韓国企業がこれまで慣行として行ってきたESTAでのアメリカ出張を取りやめるよう、財閥各社の社内で指示が行われたとのスクープ。 楽韓Webでもこれまで何度か「韓国では慣行で観光ビザだけで入国させて、労働させている」って話をしています。 まあ、日本人の常識からしたら考えられないんでしょうけども。 それが実際なのがこの記事でも分かるのではないでしょうか。 今回のICEによる不法就労者一斉摘発の第一報が入ってきた時の楽韓さんのXでのポストがこちら。 あー、これ韓国企業がよくやるヤツ就労ビザを取らせる手間をはぶくために観光ビザとかで入国させてそのまま就労させるてっていう去年だったかにもやっぱりアメリカの工場で不法就労していた韓国人が拘束→強制送還されてましたね — 楽韓Web (@rakukan_vortex) September 6, 2025 これを最初から指摘できている人、ほとんどいなかったんじゃないかなー。 いまでもXで「合法に入国した韓国人が捕まった」とか言っている人いますし、東大大学院の鈴木一人教授すらそんな感じの引用ツイートをしているほどですから。 今回、317人の韓国人が摘発されましたが、うち170人はESTAでの入国。 ESTAはほぼ観光ビザも同然で、一応ビジネス目的で入ることもできないことはないのですが基本は打ち合わせや視察レベルのことしかできません。 残りの147人中146人がB1(商用)、B2(延長観光)ビザでの入国。 同様に「就労」はできません。会議や「すでに設置された機器」へのメンテナンスなどは可能とのことですが、機器の設置や工事現場での作業は臨むべくもありません。 残りのひとりだけが就労ビザを持っていました。この人はチャーター機による韓国への帰国を拒否して、アメリカで働いているとのこと。ま、そりゃそうだ。 で、今回はその「慣習によるESTAでの入国」について、SKハイニックスやサムスン電子、LGグループ、現代自動車などが取りやめているとのこと。 きっちり「答え合わせ」になったんじゃないでしょうかね。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 アメリカの基本防衛戦略を拒絶する韓国……米韓同盟に未来はあるのか? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…