1. 匿名@ガールズちゃんねる けんか腰の保護者は収まる気配がなく、こうめい先生は困惑した。 だが、ここで思わぬ展開が訪れる。保護者とのやり取りを心配した教頭が、割って入ってきた。 「お母さん、お子様が雨に濡れて帰ってきたことにとても心配されたのですね。確かに子どもが風邪をひくといろいろと予定が崩れるので大変ですよね。その気持ちはよくわかります」 優しい語り口に、緊張した場の空気が変わった。 「保護者の表情が一瞬で緩んだ」とこうめい先生は驚く。 「そうなんですよ。うちの子は風邪をひくと長引くので大変で。仕事もそんなに休めないじゃないですか」。保護者は理解者が現れたことに安堵(あんど)し、振り上げた拳を下ろし始めた。 そして教頭は続けた。 「本当に毎日お子様のことやお仕事など忙しくされて○○君にもきっとそれは伝わっているのでしょうね。この間、担任の彼(僕のことだ)もこう話しておりました。○○君はすごく優しいし自分で決めたことに芯を持っていてすごいと(たぶん通知表の所見欄に記入したこと)。お母様の愛情と彼の指導が◯◯君のそんな姿につながっているのでしょうね。ぜひ傘のことも◯◯君なら持っていくかどうかも自分で考えて決めることができるはずです。次からはお母様の方で一声かけて送り出してあげてくれませんか?」 2025/05/20(火) 10:26:19…