1. 匿名@ガールズちゃんねる 40年以上のキャリアで1500本以上の映画を翻訳してきたという戸田さん。最盛期には1週間に映画1本、年間50本のペースで仕事をしていたという。現在のように、ネットで便利に調べ物ができる時代ではない。もちろん間違いは無いに越したことはないが、それだけの作品を翻訳していれば、人間なのだから誤訳も混在してしまうのが現実だと思う。 さらに、戸田さんの日本語字幕は情景がイメージしやすく、読みやすい。字幕は空気のように作品と一体になっていて、鑑賞の妨げにならないものがいい。 頭では分かっていても、そんな訳をつけるには高い日本語の表現力とセンスも必要で、ベテランの仕事であっても、見惚れるような字幕に出会える機会はまれである。 さらに、字幕翻訳の難しさとして、よく紹介されるのが文字数制限の縛り。現在の字幕翻訳者のほとんどは「1秒4文字」と教えられ、日々翻訳に励んでいる。ところが戸田さんは1秒で読み切れる文字数を3文字と考えて翻訳しているという。1秒4文字でまとめるのも相当キツいのでマネできないが、読みやすいのも納得である。 とはいえ、ご高齢ゆえに、新しいボキャブラリーや世の中の変化に対するキャッチアップが間に合わないというのは致し方ないことだろう。トム・クルーズ作品のように「戸田さんでないと」という作品を除き、戸田さんの仕事を見られる機会は減っている。 2025/06/01(日) 16:49:04…